教育事業を加速させるプラットフォームpart.1~SCP~

「私たちの教育事業は未来のイノベーターを世界中に輩出するプロジェクトです。
その世界の土台となるプラットフォームがこのシステムなんです。」

Các bạn khỏe không?(みなさん、お元気ですか)?
Sun*教育事業部の大原です。今回もご覧いただき、ありがとうございます。

私たちSun*の中核事業である「デジタルクリエイティブスタジオ事業」は、テクノロジーを駆使し、様々な業界の価値創造をサポートしています。
ITプロダクトだけでなく、サービス、ひいてはその前段階のコンセプト作成からサポートさせていただいているのが特徴です。
そんな事業を推進する私たちは、当然ながら、自身の教育事業にもITを活用する挑戦をしています。今回は、我々の教育事業が活用するIT化の実態について迫りたいと思います!

(今回のインタビューに協力してくださった方)
眞田 正志
大学を卒業後、日本の大手上場IT企業へ就職。
2014年に開発部門で数億円規模のプロジェクトでプロジェクトマネージャーを経て、最年少で責任者になる。
2017年、幼い頃から夢だった教育に携わる夢を実現するため、グローバル展開するIT企業Sun*(当時Framgia)教育事業部に参画しベトナム(ハノイ)に赴任。
責任者として事業を牽引しながら自らも教壇にたち続け、産学連携する3カ国6大学1800人の学生に対して、就業を意識した実践的な教育(実践IT授業)を実施している。

※Sun*の提供する授業「実践IT授業」については過去記事をご覧ください。
https://edu.sun-asterisk.com/itjapanese-20210225/

教育事業では、どんなIT活用をしているんですか?

私たちGlobal Education Unitでは、現在までに3つのプロダクトを自社開発して運用しています。1つ目は、SCPという「学生と企業の最適なマッチングを実現する採用支援プラットフォーム」。そして2つ目はSchoolerという、いわゆるLMS(Learning Management System)、そして最後にCloud VISAという在留許可申請のサポートシステムです。

1つ目のSCPは私自身が授業のかたわら、Project Manager(以下、PM)として開発を指揮しています。
2つ目のSchoolerはもう一人のIT講師の平田先生がPMとして陣頭指揮をとっています。
3つ目のCloud VISAは日本側の営業チームが主導して開発したサービスです。

いずれも現場最前線の人たちが開発に携わっているので、現場の声を迅速に反映できるのはもちろん、私たちが実現したい世界観を実現できるのが強みだと思っています。
まさに、Devops*1を体現した体制です。まだまだ発展途上なので、今でも継続して機能追加したりと開発を続けています。

*1 Devopsとは?

DevOpsとは「開発チーム(Development)と運用チーム(Operations)がお互いに協調し合うことで、開発・運用するソフトウェア/システムによってビジネスの価値をより高めるだけでなく、そのビジネスの価値をより確実かつ迅速にエンドユーザーに届け続ける」という概念である
参照)https://www.buildinsider.net/enterprise/devops/01

具体的には、誰がどういう目的で使うものなんですか?

まずは、私がPMをしているSCPから説明しますね。
名前は単純なんですが、「Sun Consulting Platform」の頭文字を取りました(汗)
ユーザーは、「学生」と採用を検討する「企業」です。
我々は教育だけでなく、才能が開花する機会(就業機会)の創出を行っているので、この双方の最適なマッチングを実現させることを目的としています。

SCPのイメージ画像

機能をざっくり説明すると3つです。

  • 充実した学生情報
  • 選考会の運営効率化
  • 内定〜卒業までの学生フォロー

充実した学生情報

学生は、このシステムにそって情報を入力することでエンジニアに特化したエントリーシートの作成をするができます。これはシステム上だけでなく、システムから自身の履歴書をエクスポートする機能もあります。
入力情報は、一般的な履歴書の情報に加え、エントリーシートの主要質問の回答、自身の自己紹介動画、インターン経験、開発プロジェクト経験、Git情報など多面的な情報です。

実際に学生が取り組んだプロジェクトの紹介ページ①
実際に学生が取り組んだプロジェクトの紹介ページ②

選考会の運営効率化

企業様が選考会を開催する際にも活用しています。
学生、参加企業は、システム上から双方の情報を見ることができるのはもちろんのこと、選考会の具体的なスケジュール調整や、選考時の評価入力などもシステム上で行っていただきます。ブックマーク機能(お気に入り機能)も備えており、候補者ー企業が双方向でお気に入り登録したり、複数社での合同選考会の場合には、狙っている候補者が他企業からもブックマークされているか などがわかるので採用戦略を立てる際にお役立ていただけます。

内定〜卒業までの学生フォロー

内定してから渡日までのフォローです。
内定をとった学生には、(内定企業様のご希望があれば)毎月レポートを作成し、システム上から提出をしてもらいます。企業の採用担当の方は、レポートをご確認いただくだけでなく、そのレポートに関するフィードバックや質問など様々なコミュニケーションをシステム上からしていただくことが可能です。

実際のレポートページ:学生と内定先企業様とのやりとりがわかります

「SCP」が生まれたきっかけは何ですか?

私がベトナムに来た2017年2月時点からシステム自体はありました。
しかし現在のような形ではなく、当時はAWESOMEと言う名称で、学生データベースだけの機能でした。
その頃の選考会には5社くらいの企業様が参加していたのですが、どの学生が、どの企業の面接をいつ受けるのか という情報は、全て現場担当者がexcelで管理していたんです。
今でこそ選考会運営チームも設立し、運営プロセスにたいしてマニュアル化していますが、当時はTCチーム(学生のサポートを行っているタレントコンサルティングチーム)もなく、現場メンバーがその都度、協力してイベント運営をしていました。

必要とあらば、創業者の藤本や日本側の営業メンバーもベトナムにわざわざ来てもらい協力してもらいながら運営していましたが、イレギュラーへの都度対応や、情報をexcelに打ち込むような手作業じゃこれから厳しいぞと思い、うまくシステム化できないかと思ったのがきっかけです。
幸い、私は前職でSEやPMの経験があったこと、自分自身が選考会の運営側で問題点や必要な機能が明確だったこと、そしてベトナム人とのソフトウェア開発をする経験自体を授業に活かせること などが重なり色々とメリットがありそうだったので、自らプロジェクトを立ち上げました。

当時の様子 眞田さんも含め社員総出で選考会の対応をしていた

完成形を100%だとすると、今は何%くらいですか?

やりたいことがどんどん増えているので追加改善を繰り返しているため、100%完成というものは一生ないと思います…(汗)
選考会に参加した企業様からは、このプラットフォームをお褒めいただいたこともあり、より良いものにしなくては と常々思っています。
現場からの意見は、定期的に吸い上げる形ではなく、指定のフォームから誰でも、いつでも投稿できる形にしているので、常に大小様々な要望がきます。
なので常に機能改善、新機能の追加を繰り返していますよ。

直近でいえば、これから新たに「スカウト」という機能をリリースします。
学生と企業が直接やりとりをし採用活動を行うことができる(ダイレクトリクルーティング)新しい機能です。これまでの選考会というある意味1発勝負のスタイルだけではなく、企業様のフェーズやご要望に合わせた採用チャネルになる予定です!

他にも予定している追加機能はありますか?

究極の目標は、「優秀な才能の種」と「採用したい企業」がより自由に、そして最適なマッチングが生まれるプラットフォームを目指しています。
それを目指す上で、まずは企業がグローバル人材の採用を検討する際の懸念を払拭できるもの、そして候補者が日本特有の選考スタイルや表現を理解しやすくすることを実現したいですね。
そのために検討している機能も色々あるので…それは、乞うご期待です。

​​我々のプラットフォームは無料でご利用いただけます。利用するとなった場合、基本的な部分は無料で使えるけど、それ以上の機能を使う場合は有料ですよという課金モデルですね。なので、気になる方はぜひお気軽にお申し込みください(笑)

しれっと宣伝するあたり流石です(笑)

眞田さんが目指すSCPの今後について教えてください。

立ち上げ当初の機能は最小限でしたが、アップデートを重ねていくことで、数年後に課金の対象になるような価値のあるプラットフォームになればいいなと思っています。
蓄積したデータを活用することで、新たな価値を生み出していけると思っています。そのために、まずは地道に様々なデータ(学生情報、選考会情報、企業情報)を蓄積、集約することを心がけています。
例えばAmazonやFacebook、メルカリをなぜみんな使うのかというと、そこにはたくさんの情報と活用方法があるからですよね。TwitterもInstagramもみんなそうですが、データの蓄積とその目的に応じた活用がされているからです。
SCPもデータをたくさん集めることができればそれだけで価値向上に繋がるし、その活用方法を提示できれば新たな価値となる。そういうものをやれたらいいなと思っています。

インタビューにご対応いただき、ありがとうございました!

終わりに

今回は、教育事業を支えるシステムの一つである「SCP」の紹介、そしてこれが生まれた経緯についてお届けしました。
まだまだグローバル人材の採用に対して、不安や懸念をお持ちの企業様もいるかと思いますが、私たちの取り組みがそれを払拭する手段になれたらいいなと思いました。
別の機会に、Sun*の教育事業を支えるもう一つのプラットフォーム「SCHOOLER」についてお伝えしたいと思います。
どうぞお楽しみに!

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それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

ABOUT US
大原歩美
幼少期から海外に興味を持ち、カナダ、フランス、オーストラリア、イランで生活する。 日本ではヨガスタジオのエリアマネージャー、留学カウンセラー、東証一部上場企業の社長秘書など多岐にわたる職業に従事。 脱公務員で現地企業に就職した夫、3歳の息子とともに2021年からベトナム生活を開始。 将来の目標は世界遺産全制覇。