Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の三浦です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!今回は「芝浦工業大学とのグローバルPBL Vol.2(リアルセッション編)」と題して、ベトナム ハノイ市で2週間に渡り実施されたPBLのリアルセッション実施内容をお伝えする記事となっております。記事内容はPBL記事のVol.1(オンライン編)に引き続きSun*のIT講師木村亮先生にコメントを頂いて作成しています。ぜひ最後までお読みください!
芝浦工業大学とのPBL vol.1(オンライン編)はコチラ!
グローバルPBL ベトナムでの流れ
芝浦工業大学の学生達がハノイに渡りハノイ工科大学の学生とグローバルPBLのリアルセッションを2週間にわたり以下の流れで実施しました。
1.ベトナムでオリエンテーション・チームビルディング
2. 要件定義書作成・開発計画作成
3. チーム開発
4. 最終発表
5. 修了式
芝浦工業大学 中島毅教授と福田浩章教授に質問! Sun*とのグローバルPBLのメリットとは?
芝浦工業大学から情報工学部情報工学科のソフトウェア工学研究室の中島毅教授と分散ソフトウェアシステム研究室の福田浩章教授が引率としてベトナムにいらっしゃいました。そこで中島教授と福田教授にSun*との協同で行うPBLのメリットについてお聞きしました。
福田教授は「日本人学生が、同じような学年や専攻の外国人学生と触れ交流することで自分達がどのくらいできるか?という自分の立ち位置に気付くことが出来る。それに海外の学生と触れる事で海外で働く動機づけになる。」中島教授は「学生が本当の開発スタイルを教えてもらいながら開発できる事が素晴らしい。学生たちの近い将来就職して働く時のイメージ作りになるし、海外で働く時の動機づけになる。日本語を使う外国人と働く時に解かりやすい日本語を使って話す事は、英語母語話者が英語を第二言語として話す人と働く時に解かりやすいように英語を使って話している事に気付く事が出来る事も面白い」とおっしゃっていました。
オリエンテーション・チームビルディングの実施内容
オリエンテーションでは、ベトナムでの2週間のスケジュールやゴールの共有、そしてチームビルディングとして他己紹介を実施しました。チームビルディングは本来チームごとに交流やチームの関係醸成のために行う予定でしたが、芝浦工業大学で日本人学生にはオフライン事前授業をしたものの、芝浦工業大学とハノイ工科大学、日本とベトナムの学生同士の顔合わせとチーム作成はオンラン上だけだったので、チームビルディングの前により参加者相互のコミュニケーションが必要と判断。そこでチーム関係なくランダムに二人一組をつくり、他己紹介を行いました。
チーム開発の要件テーマ設定目的
今回のリアルセッションでの開発テーマは「コミュニケーション活性化」です。現在はリモートで働くことが当たり前となり、対面での雑談や気軽に会話をする機会が少なくなりました。実際に自分の周りでもリアルな会話の不足に課題意識を持っている人もいました。オンラインでの事前課題で、チームのコミュニケーションがうまく取れていないこともあり、このテーマを設定しました。単純に以前のオフラインで働いていた状況に戻すというよりも、それ以上のコミュニケーション活性化を目的としています。
開発計画について・学生の様子
開発計画はバックログファイルを使い、以下の手順で作成しました。
1. 全体計画を立てる
2. メンバーの役割を決める
3. 開発手法はアジャイル開発で実施する
4. 進捗管理をする
進捗管理は毎日16時に振り返りを実施します。今回大きな修正が発生するようなフィードバックはなかったものの、発生した課題に対して改善タスクを考えるところがどのチームも難しそうな印象でした。
チーム開発前半の様子
チーム開発は各セッションが90分で午前に2回、午後は3回とハードなスケジュールですが、各チームが作業に夢中になり開発を進めています。日本人学生とベトナム人学生の共通語は日本語です。ベトナム人学生は日本語を学んでいますが、同世代の日本人と交流する機会がなかなかないので、日本人学生同士がする普段の若者の日本語会話が解からないシーンもありました。
このような時、日本人学生はベトナム人学生に意識的に解かりやすい日本語を使って話す必要があります。日本で働く外国人エンジニアは今後ますます増えるので、やさしい日本語を話すスキルは日本人エンジニアには必須となるでしょう。しかし今回は事前のオリエンテーションでの他己紹介の効果があり、各チームは日本とベトナムの学生が言語の壁に直面しては乗り越え、団結したチームを構築しながら開発を開始していました。開発の熱量は高く、教室内は熱気で満ちていました!
中間発表の様子
中間発表は実際にアプリ開発前のタイミングで進捗状況の報告を行う目的で開催しました。
中間発表は開発開始から3日後とあまり開発の時間が取れていなかったにもかかわらず、どのチームも発表の流れがスムーズでした。日本語メンバーが混じることで、ベトナム人学生の日本語での発表のスクリプトや表現などがより自然になっていたと感じます。中間発表の時点で既にアプリ開発に着手しているチームもあり、なかなか聴きごたえある発表になっていました。
メンバーが発表時の役割分担をして全員が発表し、全員が各チーム発表時に聞き入ります。他チームからの質問にしっかりと答えていました。ほとんどの学生が緊張を隠せません。中には慌てて話してしまったり、終わった後に落ち込んでいる学生もいました。しかしどのチーム自分たちが開発したアプリについてしっかり伝えようとする意思が見られました。
審査員のフィードバック内容
曖昧になっている説明を明確化するための質問が多かったです。その課題を取り上げた理由は何か?どこの人がどのように使うシステムなのか?「プロフィールが似てる」というのはどのように判断するのか?など、発表した学生にとっての重要な気づきが得られたと思います。
HUST(ハノイ工科大学)見学
HUST見学は8月26日の午前、チーム開発前半が終わり中間発表が開かれる日の午前に行われました。木村先生の模擬授業と図書館見学、チームごとのキャンパス見学を行いました。模擬授業の内容は木村先生が担当するHUST4年生向け授業で実施した「コミュニケーション」の授業でした。アイスブレイクとしてチーム対抗の伝言ゲームが行われましたが苦戦しながらも皆で戦略を考えながら楽しんでいました。通常の授業は一コマ3時間で実施しますが、模擬授業ということでポイントを絞った短縮版授業を実施しました。今回のテーマである「コミュニケーション活性化」を考える上でのヒントにもなったと思います。
特別講演・Sun*社内見学
スケジュールの8月30日午前の「特別講演」では、Sun*ベトナムでベトナム人エンジニアを取りまとめ、プロジェクト開発を行っているプロジェクトマネージャーの澤田さんと開発部門全体の統括マネージャーのSonさんから、Global Engineerについての講演会、そしてSun*社内見学がありました。SonさんからはSun*の全体的な紹介とベトナム人がベトナムで日本人と働くということについて、どんなマインドで働いているのか?という事、澤田さんはSun*でのベトナムで働いている日本人はどういった経緯で働いているのか?実際にどんな仕事をしているのか?という学生達に海外で働く事に目を向けて欲しい!といった内容でした。ベトナム人の学生たちにとってもベトナムで働く日本人がどんなマインドで働いているのかは、なかなか聞くことがない内容だったので新鮮に映ったようです。日本・ベトナムの両学生たちは熱心に講演に聞き入っていました。
ハノイ観光
中間発表の翌日の午前中は開発後半までの休憩・充電期間として、ハノイ市内観光ツアーをしました。ハノイ市にある湖「ホアンキエム湖」にあるチャンクオック寺やベトナム最古の大学跡地「文廟」に行ったり、ツアー終了後の午後の自由時間には有名なアイスクリーム店「チャンティエンアイスクリーム」を食べに行くグループもいました。みな楽しんでいて、開発途中の良い休憩となり、また観光を通じてチーム開発の後半に向けてより結束。ベトナム人学生と日本人学生の交流がさらに活発になったようです。
日系企業訪問
チーム開発後半が始まる第2週目初日の午前に、日系企業訪問をしました。ベトナムで日本食レストランや外国料理レストランのデリバリーサービスを提供して人気の「Capichi(カピチ)」を訪問。森代表の講演を聞きました。学生たちが海外で働く事を視野に入れられるように、なかなか聞く機会がない海外で起業した会社CEOの話に集中して聞いていました。ただ聞くだけではなく、自分たちの将来と結び付けて考えられたのではないでしょうか? なぜ海外で起業したのか?なぜベトナムだったのか?など、就活のレールに乗らない人の話を聞いて、日本・ベトナムの両学生たちは刺激を受けた様子でした。 帰る時は会社前でそれぞれ記念撮影をしました。
最終発表
いよいよ最終発表です。中間発表はほとんどのチームが実際にアプリ開発前の段階でもあり、開発の進捗報告でしたが、最終発表は完成したアプリの良さを説明しなければいけなく、聞き手が納得するアプリの説明が必要なため、どのチームも発表の練習をして来たことがよくわかりました。
しっかり課題とその解決策の説明、またそのために必要な機能を作ったことを話せていたと思います。最優秀チームは、課題に対して実質的にも技術的にも解決ができるような仕組みを他のチームより考えられていました。またデモを中心とした発表形式となっていたため、聞いている人にも視覚的にわかりやすくなっていたことも高評価の要因だと感じます。短い期間でコミュニケーションを取りながら、発表できるだけの成果物を作成出来ていたのは本当に驚きです。
審査員紹介・審査の評価基準
審査員は芝浦工業大学の福田教授と中島教授、Sun*教育事業部の眞田、深川です。芝浦工業大学の福田教授と中島教授は日本の学生の評価という点で、エンジニア視点からの審査でSun*教育事業部の眞田、デザイン視点の審査にSun*教育事業部の深川が審査員に。
審査の評価基準は、webアプリケーションの機能数・オリジナリティ・UI、デザイン、見た目の使いやすさ・発表時時点でのバク・課題解決度・発表理解度・直面した困難にチームでどのように対応したか?の7つのポイントに各審査員が点数をつけます。
Shinkansen_Teamの発表
最初の発表はShinkansen_Teamでした。アプリ名は「wosh」。悩みを共有するユーザー同士が繋がり、会話を始めるきっかけを得られる事が出来るアプリケーションです。
Ichigo banana melon Teamの発表
続いてIchigo banana melon Teamの発表です。開発したアプリは「Journey heart」。新入社員や中途採用社員が気軽に交流できる社員交流アプリです。
Toshiro Teamの発表
Toshiro Teamの開発したアプリは登録ユーザー同士の開いている時間・趣味などから予定を自動生成し人と話す機会を作るアプリです。
Mario Teamの発表
Mario Teamの開発したアプリ名は「EVENT CREATER」。社内イベントを簡単に作成し社員同士の交流を促進するアプリです。
Music Teamの発表
Music Teamが開発したアプリは勉強に関して他人と共有しつながりを図るアプリです。
Gomu Gomu Teamの発表
Gomu Gomu Teamの開発アプリ名は「SOUL FILM」。映画をタイトルやジャンル・出演俳優などから検索し、その映画のチャットルームで交流する事が出来るアプリです。
最優秀チーム発表
最優秀Teamは待ち合わせ場所自動決定アプリを開発したtoshiro Teamでした!
コミュ二ケーション活性化という開発テーマの下で、自分がそのアプリを使いたいかどうか?自分の悩みや困っている事を解決できるかどうか?という事と、いかに労力を減らしてそのサービスに入ることが出来るか?と言う点でtoshiro Teamのアプリは優れていました。
サプライズもありました!
最終発表の最後にベトナム人学生から日本人学生へプレゼントを渡すサプライズがありました!
修了式の様子
中島教授から修了書の授与があり、それからチームごとに記念撮影をしました。
各チームのメンバーそれぞれが良い笑顔と自信に満ちた表情です。成長の証ですね!
懇親会の様子
懇親会でみんな弾けていました!懇親会の会場は「赤アリプレミアム」と言うハノイに新しくオープンした高級日本料理レストランでした。懇親会終了後も、熱冷めやらぬ各チームの交流は続きました…! オンラインミーティングの顔合わせから開発開始と発表を経て、そして懇親会では各チームの結束がさらに強くなったようです。このチームで再会する事があるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?ハノイ工科大学と芝浦工業大学のグローバルPBL vol.2ベトナム リアルセッション編、開発の様子とPBL最終発表会の様子を中心にお送りしました。Vol.1のオンライン編と合わせてお読みください。学生わたしたちの事業の内容やxseeds Hubに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)