みなさん、こんにちは!
GEUのひゅーこと、越本です。
これまで、本ブログでは弊社の教育事業や外国人材の採用について色々とご紹介してきました。
今回は、今までの記事ではあまり触れなかった、
「内定後のサポート(定着支援)」
にクローズアップしてご紹介したいと思います。
今までの記事でもお伝えしているように、このプロジェクトの目標は「情熱をもったイノベーターの輩出」です。
当然、採用ができたら「はい終了」というわけにはいきません。
内定をゲットした学生たちが、きちんと就職先で活躍しなければ、グローバル人材の可能性を感じていただくこともできず、この取組みを継続することもできなくなってしまうと考えています。
したがって、我々のサポートは、内定後も継続し、活躍できる状態まで仕上げ、送り出したあとも一定期間、実施しています。
正直にいえば、今もまだトライアンドエラーの連続です(汗)
日々、企業のご担当者様にご協力いただきながら試行錯誤して、共同でベストな方法を模索しています。
「グローバル人材の雇用を検討しているが、サポート体制が不安」
「入社後のサポートもあるか気になる…」
といったお悩みをお持ち方は、拙い内容かもしれませんが、ぜひご一読ください。
定着支援とは?
xseedsの定着支援は、主に2つのフェーズで構成しています。
- 渡日前サポート:内定〜渡日まで(1年〜2年)
- 渡日後サポート:渡日、就職してから1年間
本日は、【2. 渡日後サポート】について紹介させていただきます。
【1. 渡日前サポート】については、現在記事を作成中なので、乞うご期待!
渡日後サポートについて
我々の渡日サポートの目的は端的にいえば、下記の3点になります。
- 会社側に、期待していることを明確にしていただく
- それを入社した候補者に、齟齬なくきちんと理解してもらう
- 内定者の不安や不満を聞き、企業側にお伝えする
期待を裏切る形(?)になったかもしれませんが、そこまで特別なことではありません。
別の記事でも何度かご紹介させていただいておりますが、我々の教育目標は、「日本で活躍できる人材の育成」です。
「日本企業への入社」ではなく「日本で活躍すること」が目標 というのは、チームメンバーにも耳にタコができるくらい伝えております。
この「活躍」という言葉ですが、そもそもこの基準は企業ごとに異なります。
また、個人ごとにも異なるはずです。学生の能力や職種、配属先によって異なるのは、当然ですね。
努力するという点において、学生と社会人の最も大きな違いは、
成果を出すために、努力のベクトルを意識する必要があること
だと考えています。
学生時代のペーパーテストでは教科書に従って勉強していれば、良い成績を得られることが多かったはずです。
しかし社会人となると先述したとおり、闇雲に努力するのではなく、きちんと【何を、どれくらい、どのように】努力すべきなのかという計画が必要になってきます。さらに、その成果を定期的に観察し、定期的に自分自身でPDCAを回すことが求められます。
これらを実施するための第一歩が、会社の期待をきちんと内定者と共有することなのです。
しかし至極当然のことのように思われるこれが、たまにズレてしまうことがあったりします。
原因は、
- 企業側の伝え方が抽象的
- 内定者が理解した気になっている(誤って認識している)
です。
日本人でさえ、学生と社会人のマインド・考えには大きな差がありますが、これがグローバル人材となると、言語的な問題だけでなく文化的な違いも起因し、想像以上に認識のズレが発生しがちです。
双方の言語的、文化的な背景による理解のズレをなくすための潤滑油になる
そして、発生するトラブルを未然に防ぐために、授業に還元する
これが私たちの「定着支援」です。
具体的なアクション
入社後サポートとして実施していることは、入社してからの1年間で、企業・内定者の双方に計2回アンケート、ヒアリングを行っています。
- 新人研修終了後(入社約2-3ヶ月経過時点)
- ヒアリング1回目から半年後(入社してから約1年経過時点)
以下、それぞれのヒアリングの目的・内容について説明いたします。
新人研修終了後
●企業側
日本人の内定フォロー担当とベトナム人の内定者チームの担当が対応します。
1回目のヒアリングでは、内定者へのフォロー体制や入社後の研修内容などについてヒアリングしています。他の企業様が実施されて効果的だった事例などもあわせてご紹介したりします。
<研修・フォロー例>
例 | 内容 | 効果 |
---|---|---|
A社 | ▼研修・社員への日本語でのインタビュー ▼フォロー体制・入社後上長との週3回(30分ほど)の面談実施 | 関係者と日本語を話す機会を多くし、日本語向上と関係性構築につながった |
B社 | ▼研修・4月入社の日本人の新卒のメンターにアサイン | 日本人の新卒を育てることでインプットもアウトプットも行える |
C社 | ▼体制・内定者が複数いるので、上司ー内定者のコミュニケーションを他の内定者にも見える形で実施 | 内定者同士が切磋琢磨し、相乗的な効果が生まれた |
●学生側
内定者チームのベトナム人メンバーが担当します。
内定者のほとんどは、外国で働くことはおろか、行くこと自体も初めての人たちばかりです。中にはホームシックになる子もいたりするため、このタイミングで生活環境や職場環境、周りの人たちとの関係などざっくばらんに話します。ヒアリング時点での不安などを解消することはもちろんですが、今後も困ったことがあったときに連絡できるという安心感を与えることが目的です。
ヒアリング1回目から半年後(入社してから約1年経過)
新人研修が終了し配属されてから一定期間が経過したタイミングです。現場の上長となる方も内定者に慣れてきているかと思います。
また、内定者も社内環境や日本人とのコミュニケーションに少しずつ慣れてきたタイミングです。
このタイミングでは、冒頭にお伝えしたとおり、内定者が活躍するための成長を目的としてヒアリングします。
●企業側
企業様には事前にアンケートでご回答いただいた上で、いただいた回答にそってヒアリングをさせていただきます。
特に内定者に対しての下記項目を、「日本語」「IT技術」「社会人として」の3つの視点でヒアリングしていきます。
- これまでの成長
- 現状の満足度
- これからの期待する成長
●学生側
学生にも、1回目と同様にヒアリングを実施します。
ここでは、企業様にヒアリングした内容と同様の項目をヒアリングした上で、企業様が期待する部分とのズレがあった場合には母語で説明を実施します。ほとんど全ての学生は、特に問題なく元気そうなので20分くらいで終了となりますが、悩みを抱えている内定者がいる場合には、話を聞きます。
たまに、「危機感を与えたいので強めにフィードバックしたいが、どのテンションで伝えていいかわからない」とのお悩みを企業様からいただくことがありますが、そういう場合には日本人のフォロー担当が、強めに伝えることもあったりします(苦笑)
見えた課題を教育の場に
上記の内容から浮き彫りになった課題は、教育現場にも共有し改善に活かしています。本科の日本語の授業はもちろんですが、内定者向けに実施している内定者研修では、コミュニケーション技術や、社会人のマインドセットについて学ぶ授業も実施しています。
ソフトスキルは、一朝一夕に身につくものではありませんが、ここで学んだことを社会に出たあとで「あ、あのとき学んだことだ!」と思い出してくれることを期待して日々、教授内容や方法を模索しています。
今後目指しているもの
日本での外国人材採用が急速に進む中で、外国人材の受け入れに伴い、日本社会でも異なる文化への理解が求められるようになってきました。
そのような状況の中で「初めて外国人材を採用するので心配」と不安な想いを抱えた企業様が多くいらっしゃいます。同時に、日本へ行く内定者も、異なる文化の中で外国語を使って業務を行うことに対して、とても不安に感じています。
このように不安を抱えた企業様と内定者が、入社前はもちろん入社後も安心して働ける環境づくりをサポートしていけたらと思っています。
終わりに
学生が日本での生活、仕事で少しでも円滑なコミュニケーションを取れるように、また、xseeds Hubを通して外国人エンジニアの採用を検討されている企業様が少しでも安心して採用活動に取り組めるように、これからも精一杯サポートさせていただきます!
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それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)