密着取材 ~日本語教師という仕事~

Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の大原です。
今回もご覧いただき、ありがとうございます!
これまでの記事で、Sun*で働く日本語教師をご紹介してきました。
今回は「そもそも日本語教師って授業以外は何をしているの?」という部分についてお伝えしたいと思います。
実は日本語教師って、業務時間の中で授業をする時間はほんの一部なんです。
これは日本語に限らず教師という職業の方々は同様かと思いますが、授業以外に行うことが山ほどあり、かつ多岐にわたります。
こちらを読んで、日本語教師の仕事の全体像を知っていただけたら幸いです。

そもそも日本語教師とは?

日本語教師とは、母語が日本語ではない人に「外国語」として日本語を教える教師です。
日本人に限らず、外国人の日本語教師もいます。
外国人に日本語を教えるためには、音声や文法等の専門知識、それらの教授法などを学ぶ必要があります。
また、学習者の状況や目的に合わせて指導法を考えなければなりません。
例えば、日本語にほとんど触れたことがなく楽しく学びたい子供と、ある程度日常会話はできるけど高みを目指してビジネス日本語を学びたい大人。
知りたい日本語の表現も違うし、教え方もゲーム方式だったり大学の授業のような形式だったり相手に合わせる必要があります。
日本語教師はいわば日本語を操るスペシャリストという立ち位置でしょうか。

では、日本語教師の需要についてここベトナムの状況を少しお伝えします。
ベトナム政府・教育訓練省の決定により、2016年から公立小学校の第一外国語として、英語以外に日本語を設定している学校があります。よって、日本語は身近な外国語の一つです。また、未来の技能実習生や、Sun*独自のプログラム「x seeds Hun(エクシーズハブ)」の学生のような渡日を目指しているベトナム人もいて、ベトナム国内での日本語教育の需要が高いです。
ここまでは日本語教師とは?という部分の説明でしたが、ここからは日本語教師の仕事内容についてお伝えします!
Sun*所属の日本語教師を例にあげて、「教師って授業以外は何をしているの?」「授業中気を付けていることは?」などについてお伝えします!

授業前の準備

まず、「どういった教え方がベストなのか?」などということを考えながら、テキストや扱うページを事前に読み解きます。
これを『教材研究』といいます。
その後、授業の台本を作成します。
この台本を『指導案』といいます。

実際の指導案の一例実際に木村先生が作成された指導案の一部

指導案には時間配分も書かれており、決められた授業時間内に教えるべきこと、活動すべきことなどの計画が立てられています。
また、今回取材させていただいたSun*所属の日本語教師の木村先生は、テキストの他にスライドを教科書のように作成をして授業に臨んでいます。

実際に授業で使用されたスライド

すべてを一人で行うのは時間も労力もかかり大変ですよね。。。
木村先生に話を伺ったところ、同じ学年の日本語教師同士協力し合い、スライドを作る教師、問題のプリントを作る教師など手分けしているそうです。

授業前に情報交換を行う木村先生

同じテキストで教えている教師同士、こういった分担作業はとても効率的ですね!
教材研究や指導案以外にも学生に配るプリントなども準備することがあります。

また、より良い授業を行うために情報交換を行ったりもします。
私が取材をした日は、授業の直前に教師同士で「7課の授業に、先週みんなで作ったプリント使ってみる?」という相談をしていました。

授業中

それでは授業に入っていきましょう。
授業は、事前に作成した指導案をもとに進めていきます。
まずは出欠を取るところから始めます。
ベトナム語は発音が難しいとされ、また同じ名前の学生も多いため、出欠確認だけでも大変という日本人教師もいました。
(確かにベトナムでは同じ名前の方がたくさんいて、私も事あるごとに混乱しております。。。)

また授業中、教師はただ教壇に立って教えているのではなく、クラス内をぐるぐる歩いています。
これを『机間巡視』と言います。
例えば学生が教科書を読んでいるときに
「きちんと声を出して読んでいるだろうか?」
「テキストを忘れてしまった学生はいないだろうか?」
など、ありとあらゆることに机間巡視をしながら状況を把握しています。

さらに、教師はクラスの雰囲気にも常に気を配る必要があります。
木村先生は、間違えて発言しても大丈夫という雰囲気を出しており、それが私にも伝わってきました。

机間巡視を行う木村先生
授業後に学生と話す木村先生

授業の終了後も学生とコミュニケーションする貴重な時間です。
この日授業が終わった教室で、2人の学生が木村先生に呼ばれていました。
後日後日、日本語の発表授業があり、そのテーマ決めがまだ終わっていない学生だったようです。
学生ひとりひとりがしっかり日本語を習得できるように、このようにフォローを積極的に行うことも教師の仕事のひとつです。

授業後の仕事

授業後は職員室に戻り、実施した授業がどうだったか教師同士で話し合ったり、学生からの提出物の添削を行ったりと、一息つく暇もありません。

また、今回紹介した業務以外にも以下のようなものがあります。

  • 定期テストの問題作成やその採点、成績処理
  • 新年度に向けた教育カリキュラム作成などの業務
  • 職員会議
  • 学生の悩み相談

このように多岐にわたる仕事をこなしているのです。
Sun*所属の日本語教師はさらに、日本就職を目指す学生の面接対策など、さらに多くの仕事を行っています。
すべては学生の夢をかなえるため!
学生から一番近い場所にいるからこそ、学生に寄り添って熱い思いで日々の業務に取り組んでいます。

学生からの提出物の添削を行う木村先生
授業の振り返りを行う教師達

終わりに

いかがでしたでしょうか。
今回はSun*所属の日本語教師の多岐にわたる業務をお伝えしました。
初めにお伝えした通り、今回の照会内容はあくまで一例です。
学生が何のために日本語を学んでいるのかという目的によって、教師の在り方も変わります。
変わらないのは、「教師は学生のためにいる」ということだと思います!
わたしたちSun*教育事業部は、学生のために一丸となってこれからも日本語教育に真摯に向き合っていきます。

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ABOUT US
大原歩美
幼少期から海外に興味を持ち、カナダ、フランス、オーストラリア、イランで生活する。 日本ではヨガスタジオのエリアマネージャー、留学カウンセラー、東証一部上場企業の社長秘書など多岐にわたる職業に従事。 脱公務員で現地企業に就職した夫、3歳の息子とともに2021年からベトナム生活を開始。 将来の目標は世界遺産全制覇。