ベトナムでITを日本語で教える!?HEDSPIの教育プログラムの内容を大公開!(前編)

Xin chào các bạn!(こんにちはみなさん)Sun*教育事業部の永田です!記事をご覧いただき、ありがとうございます!
今回から『教育事業部を知ってもらおうプロジェクト(仮)』と称して、わたしたちの事業の中身はもちろん、ベトナム生活やここでしか聞けないマル秘話 !?などなど、いろいろな情報を教育事業部のクセが強いメンバーで発信していくことになりました!
これからどうぞよろしくお願いします!

Sun*上場記念で公式ユニフォーム!?を着た教育事業部メンバー

第一回目はわたしたちSun*がベトナム国内で提供しているHEDSPIという教育プロジェクトについてのご紹介です。
ズバリ、わたしたちのミッションとも関連している内容です。
ぜひ最後までお読みください。

HEDSPIとは?

HEDSPIとはHigher Education Development Support Project on ICTの頭文字をとったものです。
簡単に言うと、『日本就職を目指すレベルの高いIT人材を育成しよう』という教育プロジェクトです。
ちょっと歴史を説明すると、もともとは2006年に外務省の開発援助を受けて、ベトナムのハノイ工科大学と、青年海外協力隊などで有名なJICAが共同でスタートしました。
その後、2014年にわたしたちSun*がJICAから継承し、パートナーとなりました。

実施初期から現在まで、なんと14年に渡ってハノイ工科大学で実施している歴史の長いプロジェクトなんです。
こちらにも弊社執行役員の藤本によるHEDSPIの歴史に関してまとめた記事がありますので、よければご覧ください!
ちなみにわたしたちは同様のプロジェクトをハノイ工科大学を含めて3ヵ国6大学で展開しています。

Sun*敎育事業の実践大学について(2020年現在)

このプロジェクトの対象の学生は日本就職を夢見て、日々熱心に勉強に励んでいます。そんな学生たちの様子も今後記事にしていきますね。
ちょっと脱線してしまいましたが、今回はその中でも一番の中心となっているベトナムのトップオブトップ理系大学【ハノイ工科大学】を中心にご紹介します。

3つの特徴

特徴① 圧倒的な授業時間数

ハノイ工科大学は日本の大学とはちがい、5年制の大学です。
学生たちは卒業までに何時間くらいHEDSPIで日本語に関する授業を受けていると思いますか。
その時間、なんと1220時間です!(表参照)
*内定者向け授業=日本企業から就職内定をもらったあとで、渡日までに受講する授業 主に4年生と5年生が対象

この授業時間数を見て、みなさんはどう思いますか。
ここで、イメージしやすいように日本の学校における英語の授業時間数と比べてみましょう。
小学校3年生から高校卒業までの10年間で地域や学校の差はありますが、その時間、約1000時間だそうです。
(参考: ベネッセ教育総合研究所によるデータを最新の学習指導要領にあてはめた概算)

ハノイ工科大学のHEDSPI授業時間数

HEDSPIの圧倒的授業時間数について、なんとなくイメーシしていただけましたか?
さらに、ハノイ工科大学では、日本語の授業が必修となっているので、成績が悪ければ卒業できないというプレッシャー!?もあります。なので、学生は1年生のときからモチベーション高く日本語の授業に取り組んでいますよ。

特徴② ITに関連する日本語とは? オリジナルな授業科目

HEDSPIの授業は文法や漢字などを勉強する一般的な日本語の授業だけではありません。
というのも、わたしたちは【日本で活躍できるIT人材の発掘と育成】を目標に掲げています。そのためには、一般的な日本語スキルだけではなく、日本のIT企業で働くビジネススキルなども欠かせません。
では、ITに関連する日本語授業や内定者向け授業では、具体的に何を教えているのか。気になる授業の中身については・・・
後編でお伝えします。笑 

余談ですが、毎週火曜日と金曜日に記事を投稿していきますので(あくまで予定ですが)、ぜひ授業の中身を想像しながら、次回の投稿をお待ちください!

特徴③ 就職活動ならSun*ジョブフェア

わたしたちは学生の就職活動もサポートしています。それが日本で就職を希望する学生と、ベトナム人を採用したい企業とをつなぐSun* Job Fairという就職イベントです。
日本の就職活動さながら、学生たちも全力で自己PRや面接対策をして臨みます。

内定取得に喜ぶ学生
感極まってスタッフにハグする学生(カメラマンも感動して手ブレ)

こちらも今後記事にしますので、お楽しみに!
そんなHEDSPIの授業を通して、学生たちはJLPTと呼ばれる日本語能力試験のN3レベルを目指します。
*JLPTのレベルなどはこちらを参考に

ただし、実際には日本の企業から内定をもらった学生のうち、約45%はさらに上のN2レベルや、最難関であるN1レベルを取得しています。ちなみにN1レベルは、合格率が毎回30%程度の狭き門となっています。
こういった学生が多いので、約半数は日本企業に就職が決まります。そして、多くの卒業生が現在も日本でIT企業で活躍してくれています。
中にはベトナムに就職を希望する学生や故郷に帰る学生もいるので、学生が納得して選んだ進路をわたしたちは精一杯サポートしています

終わりに

いかがでしたでしょうか。記念すべき初投稿の記事では、わたしたちSun*のHEDSPIについて、全体的な内容を説明させていただきました!
次回は授業の中身に関して、もう少し詳しくご紹介しますね。
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それではHẹn gặp lại nhé!(また次回)

ABOUT US
永田勝也Sales Planning
日本では公立高校や大手英会話スクールで英語教育に従事。 その後、バックパッカーやバイクで日本一周などを経験したのち、一念発起し2017年に来越。豊富な語学習得の経験を生かし、日本語教育と英語教育の両方に携わっている。2018年には語学教師としてさらなるキャリア形成のため、ベトナムで働きながらイギリスのLancaster大学でTESOL(英語教授法)修士課程に無条件合格で入学し、2020年に修了。 現在はSun*の教育事業部で日本語教師として活躍しながら、教育現場の視点を生かした施策やコンテンツ配信を担当している。 座右の銘はYou Only Live Once.(人生は一度きり)