アイデアソンとは?Sun* Be the change 2022 アイデアソン開催!

Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!初めまして。Sun*教育事業部の茂木と申します。
今回もご覧いただき、ありがとうございます!

私たちが学生向けに開催しているコンテスト!“Be the change”についてお伝えしていきます!2021年はコロナ禍のため完全オンラインで初開催されたこの取り組み。今年は予選をオンラインで行い、決勝は8月19日・20日にハノイでのリアル開催が叶いました!

Sun*のBe the change とは?

ざっくり言うと「ビジネス視点の養成」を大きな目的にしたxseedsの学生対象のアイデアソンです。

この目的にした理由は二つあります。
一つ目は「即戦力人材の育成」のためです。Sun*が行っているDXの視点を持った人材の育成をすることは普段の授業でも行っていますが、今回は実践の場として行いました。
日本のDX化の遅れはIT人材の不足とそれに起因したデジタル技術、スキルの不足です。またDXとは業務のシステム化を目指すのではなく、デジタル技術により新たなビジネスモデルや価値を創造することに本質があります。この考え方を学生に身に着けてもらいたいと考えました。

二点目の理由として、ベトナム人学生に「相手の気持ちを考える(ユーザーを中心に考える)」視点を持ってもらうことがありました。良いものを作ったときに、ユーザーがどのように考え、どう感じたかを考える力をもっと持ってほしいと考えました。

また、私たちはいくつもの大学と産学連携しておりますが、その大学間の学生同士の交流も活発化させたいという思いもありました。つまり、xseedsに即したものにするために試行錯誤して開催されたコンテスト、それがBe the changeです!

アイデアソンとは?

アイデア(Idea)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた造語で、特定のテーマについてグループ単位でアイデアを出し合い、その結果を競うというイベントです。
チームで話し合うことで新しいアイデアの創出、アクションプランやビジネスモデルの構築などができ、さらにチームメンバーの交流を生み出すコミュニケーションツールにもなります。近年では新たな事業やビジネスモデルの創出の手段として開催されることが多くなっているものです。

Sun* Be the change 2022 アイデアソン 概要

概要は以下の通りです。

対象者xseedsの学生
予選課題「実在するサービスでリーンキャンバスを作成する。」
1.リーンキャンバスについて2回の授業
2.リーンキャンバスの提出評価基準:リーンキャンバスの完成、理解度
決勝課題「Sun*のxseeds事業がより良くなるような取り組み・サービス・プロダクト」のアイデアソン
評価基準:3つの視点(問題について、アイデアについて、インパクト)
賞金15,000,000 VND
優勝チームに贈られるパネルと表彰楯

予選の様子

授業はSun*のSSV(Startup Stdio Vietnam)が行いました。SSVとは、スタートアップへの投資、スタートアップした人たちにアドバイスやコンサルティングをしているその道のプロフェッショナルチームです!

課題は「実際の企業のサービスを3つから選びそれについて調べてリーンキャンバスを書く」です。

調べ方はインターネット、本、内定者に聞く、なんでもいいので自分で調べ、可能な限りたくさん書くように言われました。今回設定した企業は、実際にxseeds hub 選考会に参加したことがあり、学生がこれを行うことで、リーンキャンバスを通して選考会参加企業の分析もすることができます。

設定した企業:Money Forward様、airCloset様、Golf Digest Online様

授業の二回目はリーンキャンバスを作成して困ったことや分からないことについてのQ&Aでしたが、授業者の予想以上の質問が出ました!
学生がリーンキャンバスを真剣に考えたことが伺えます。

予選期間は各大学の期末試験時期でしたが、学生は積極的にオンライン授業に参加していました。また、授業があって参加できない学生は、録画が欲しいと自発的に相談をしてきました。
このコンテストへの関心の高さも伺えます!予選参加者は約70名。21名が本選出場者として選ばれました。

いざ決勝!

決勝一日目(8月19日金曜日)

まずはオープニングセレモニーです!

オープニングセレモニーで激励する主催者Hieuさん

チームに分かれた学生は、まず決勝の課題を理解するためにxseedsの事業概要の説明を受けます。

xseedsについての知識をさらに深めるため、運営チームにインタビュー開始!
学生は積極的にインタビューをしており、並ぶこともありました。運営チームの構成は、xseeds事業に関わっている日本語教師、IT日本語教師、ビジネス的視点を持った講師、TCチームです。

学生チームはだんだんと仲良くなっていき、グループワークでは終日にわたり、積極的にディスカッションしていました。なかなかアイデアがまとまらないチームは運営チームに相談し、また話し合います!

運営チームの悩み・課題を真剣にヒアリング
ダナンとホーチミンから来た学生たち
異なる大学の学生で構成されるチーム
ランチタイムは学生同士の交流の場に

チームでアイデアを出し話し合い、課題と解決策を決めて一日目は終了。9時30分~19時30分と長い時間でしたが、学生は「時間が足りなかった!」「もっとインタビューがしたかった!」と話していました。

この決勝にはダナンやホーチミンの学生も来ましたが、全ての段取りはSun*が行いました。スタッフ全員がこのコンテストに一丸となって取り組んでおり、学生だけではなく、会場全体がやる気に満ちあふれた空間となっていました!

決勝二日目(8月20日土曜日)

学生は午前中にチームで集まり、プレゼンテーションのスライド作成や発表の練習を行いました。一日目に運営チームにインタビューをしたことで、学生たちは「勝ちたい」「うまく伝えたい」という気持ちだけではなく、「自分たちのアイデアでxseedsプログラムがより良いものになってほしい!」という気持ちが芽生えていました!中には3時間しか寝ていないチームもいたほどです。

最終発表

1チーム25分のプレゼンテーション

学生たちは少し緊張していましたが、自分のアイデアや意見をプレゼンできることに興奮している様子でした。

審査員のター・ミン・タインさんは東京工業大学コンピューターサイエンス博士課程を修了した方で、Sun*のSSVで投資アドバイザーです。「今では有名なサービスやプロダクトも最初は、アイデアの種でした。熱意さえあれば、みんながイノベーターになれます!このイベントでビジネス創出を体験してみてください。」と学生に伝えていました!

審査員の先生方:左からター・ミン・タインさん、グエン・ティ・マイ・カインさん、チャン・ドック・タンさん

グエン・ティ・マイ・カイン さんは元々Sun* で開発チームのITComterとして4年間働いていましたが、興味があってGEUの実践IT講師になった方です。以前、内定者特別授業の記事でご紹介した先生です!

チャン・ドック・タンさんはSun* ベトナムのResearch & Development Unit(R&D Unit) のマネージャーです。HEDSPI(HEDSPIの詳細は前編後編)出身で日本の慶應義塾大学に留学したことがあります。またVibloというベトナム最大のITコミュニティサービスを運営しており、何度もアイデアソンやハッカソンの運営実施を行ってきております。(Vibloについてはもし機会があれば別の記事でご紹介いたします。)

今回の審査員3名は、投資や教育、ITに関してプロフェッショナルであり審査基準も非常にレベルの高いものになっていました。

結果発表!そして表彰!

そしてついに結果発表!

優勝したチーム(ベトナム国家大学ホーチミン市校情報技術大学2名とフェニカ大学1名)頑張った結果が出て嬉しそう!

優勝したチームは、「選考会に参加する学生が減っていること」を課題にし、その理由は「学生が自信を持てないことである」と考えました。解決のためには、「学生が1年生のときから企業と関わる機会を持つこと」が大事であることを提案しました。
早い段階で企業がどんな人材を求めているかが分かれば、学生はロードマップが作りやすくなり、自信を持ってxseeds Hub選考会に参加できる、という内容でした。

優勝チームのスライド

優勝チームは1つですが、僅差で敗れた2位のチームがなんと3つありました。7チーム中4チームが、評価が割れるくらい良いアイデアが出たということです!
2位のチームが出した内容は、「内定を取った先輩とつながり、ロードマップを作成する」「日本語能力向上のためにもっとコミュニケーションがとれるようにする」「日本語のテストをAIで作成できるツールを開発する」というものでした。
残念ながら優勝できなかったチームは悔しそうでしたが、運営メンバーから頑張りを讃えられると笑顔になっていました。

優勝チームの学生にインタビュー!

優勝チームの一人、フェニカ大学ズオン・タン・コンさんにインタビューをしました!

茂木

優勝おめでとうございます!今どんなお気持ちですか?

ズオン・タン・コンさん

とても幸せで嬉しいです。自分の努力が報われた気がします。でも他のチームもとても良いアイデアだったから優勝できたことに驚いてもいます。

茂木

決勝にはどんな気持ちで臨みましたか?

ズオン・タン・コンさん

まず、予選を突破したことに驚きましたがとても嬉しい気持ちになりました。このコンテストは、ベトナムの優秀な大学の学生が集まる大きなイベントです。決勝に参加することで、同じ分野に興味がある人に出会ったり、交流ができたりすることにワクワクしました。

茂木

なぜコンテストに参加しようと思いましたか?

ズオン・タン・コンさん

面白そうだなと思いました。参加したら面接とxseeds Hub 選考会に役立つし、自分の知識を得るチャンスだと思いました。予選はテスト期間でしたが、自分で時間の管理をしたので問題なかったです。

茂木

苦労したことを教えてください。

ズオン・タン・コンさん

まず課題を見つけ出すことに苦労しました。もっとインタビューしたかったです(笑)。あとは二日目の朝に集まってスライド作りやリハーサルすることも体力的に大変でしたが充実した時間を過ごせたと感じています。リーンキャンバスやアイデアソンは難しかったですが、大事な概念に触れる機会になりました。レクチャーやインタビューという機会があり、理解が深まりました。チームで助け合うことも理解につながりました。

茂木

xseedsへの想いに変化はありましたか?

ズオン・タン・コンさん

イベントに参加してxseedsはさまざまな側面があるプログラムであることをより理解しました。TCチームやHieuさんなど、GEUがとても頑張って学生が日本で働くことができるよう、本気でプロジェクトを行っていることが分かり、もっと頑張って学び続けようという気持ちになりました。また、私も是非日本に行きたいという気持ちが大きくなりました。GEUのプログラムがより成長できるように貢献したいとも思うようになりました。

茂木

ありがとうございました!優勝おめでとうございます!

運営メンバーの想い

最後に、主催者であるHieuさんに今回のBe the changeへの想いを伺いました。

今年のBe the changeどんなねらいがありましたか?

今回のアイデアソンのテーマ設定には三つのねらいがありました。

一つ目は学生にSun*のxseedsのことをもっと知ってもらうことです。決勝で、xseedsについての授業をし、運営メンバーにいつでもヒアリングができるようにしたのはこのためでもあります。そもそも学生はSun*のことを「日本語の授業をやっているだけの会社」だと思っているだろうなという仮説を立てていたんです。

二つ目は、学生が自分自身を振り返ることです。会社がどういう想いで、学生にどうなってほしいからこのプロジェクトを行っているかを理解し、学生に「会社の人たちがこういう想いでやってくれていたんだ、僕たちももっとがんばらなくてはいけない。」と考えて欲しかったんです。

三つ目は、アイデアをそのまま使いたかったということです。メインのユーザーである学生が出したアイデアは一番クリティカルで効果的だからです。

これを達成する企画を作り上げる上で悩んだこと、大変だったことがあれば教えてください。

悩んだことは、ほぼ全てですね。どのような目的、実施内容、想定するアウトプットにするのか、それらを、いかに時間をかけない形で実施するのか。アイデアソンについての色々な記事を読み、入り口とゴールの設定が肝だと書いてあったのでここをSSVに相談しながら決めました。

でもこのプロセス、仕掛け、テーマで学生のアウトプットが良いものになるのか予想がつきませんでした。また、ファシリテーションを実施するのが僕なので、うまくやれるのかという不安もありました。

そうだったんですね。

ビジネス視点の養成という目的、つまり学生が成長するために、このコンテストでアイデア発想法や僕たちの事業を学んだり、彼ら自身のキャリアなどについて考えたりすることができればいいなと思いました。そのためには好きにアイデアを考えてきなさーいっていうアイデアソンではなく、どんなテーマ、どんなプロセス、どんな仕掛けをしたら良いのかっていうことを考えていったんです。

学生にとって、どんな結果になったと思いますか?

大きな成果が出たと考えています。今回、授業をしたことでxseedsの理解が深まるだけでなく学生のモチベーションも向上させることができました。また、運営側にインタビューをしたことでxseedsについての理解をより深めることができました。学生から、「なぜSun*は無償でこの事業を行っているのか、お金をとればいいじゃないか。」という話があったんですが、この質問が出たということが嬉しかったですね。
また、学生はこの実践教育を通して、「ユーザーの悩みを認識して吸収し、提案したサービスが有効であるかを確認することが大切なんだ。」というSun*の視点を持ってもらうことができたと考えています。評価に悩むくらい良いアイデアがたくさん出たということは、学生が主体的にサービスについてユーザーが悩んでいることをキャッチアップし、考えることができたという結果です。

xseedsのメンバーにとってはいかがでしたか?

大変良い場になりました。直接話せたことで、学生のポジティブな感情や悩みを知ることもできました。
xseedsのメインのユーザーは学生です。より良いアイデアに必要なことは、ユーザーが何に喜びや楽しさを感じているのか、何に怒って哀しんでいるのか、そのネガティブをポジティブに変えるにはどうしたら良いかを考えることなので、私たちにとっても学びの深いものになりました。今回の結果はチームで共有しより良い教育に活かしていきたいです。

学生に対する想いを聞かせてください。

本当に予想以上に頑張ってくれました。出たアイデアもそれぞれ良いものでした。この経験を生かしてこれからの自身のキャリアアップや人生を考える糧にしてほしいです。

今後のBe the changeについて教えてください。

今回のイベントは私たちにとっても学びが多いものになりました。今後もこのテーマでこのやり方でブラッシュアップして展開していきたいと思っています。

ブラッシュアップされた次回のイベントが今からとても楽しみです!

終わりに

いかがでしたか?

今回は、xseedsの”Sum* Be the change 2022 アイデアソン”の様子をお届けしました。
Be the changeはガンジーの”Be the change that you see to in the world”が言葉の由来となっています。この取り組みで学生はSun*の理解をより深め、さらに磨き上げられていくのではないでしょうか。
sun*はベトナム人学生に高度な教育を行うのみでなく、その教育がより充実したものになるよう、これからも企業理念を基に取り組んでいきます!

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