Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の茂木です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!
一年前、私たちが学生向けに開催しているアイデアソン、“Be the change 2022”についてお伝えしました。
今回は6月から8月にかけて予選・決勝が行われた、より洗練された2023年のBe the changeをお送りいたします!
xseedsの学生がどんな課題に挑戦しているのか、私たちGEUがどんな目的で開催しているのかなど、Sun*の本気度を垣間見ていただける内容になっております。是非最後までお読みください!
Sun* Be the change 2023 アイデアソン
目的
今年の目的は以下の二つです。
- ビジネス視点を学び、体験する機会を提供する
- 他の大学の学生同士、楽しく交流でき様々な考え方を知ってもらう
概要
概要は以下の通りです。
対象者 | ・xseedsの学生で2025年に卒業を予定する学生 |
予選 | 課題「実在するサービスでリーンキャンバスを作成する。」 1.「リーンキャンバス」「良いピッチをするために」「デザイン思考」の3回の授業 2.リーンキャンバスとピッチ動画の提出評価基準:完成度、理解度 |
決勝 | 課題「Sun*のxseeds事業がより良くなるような取り組み・サービス・プロダクト」を作る 評価基準:機能の多様さ、ユーザー理解度 |
賞金 | 15,000,000 VND |
前回のBe the changeとの違い
Be The Change 2022 | Be The Change 2023 | |
予選の授業回数 | 2回 | 3回 |
授業内容 | ・リーンキャンバス | ・リーンキャンバス ・良いピッチをするために ・デザイン思考 |
実施者 | SSV (スタートアップへの投資やアドバイスなどを しているチーム) | GEU (普段から学生にIT日本語を教えているチーム) |
授業内容や回数を増やすことでより決勝イベントの質を上げてより実践的な内容にしました。また、デザイン思考は決勝のユーザーインタビューに役立てます。
学生の普段の様子を知っている私たちが授業をすることで、学生が分かりやすい伝え方で教えられます。また、普段の授業で伝えたいけれど伝えきれないものをこの場で教えることができ、授業に一貫性が生まれました。
教員側も資料を一から読み直し、何度も話し合いを重ねて時間をかけて作り上げた授業は以下の通りです!
予選の様子
今年は昨年より多くの学生が参加しました!学生に参加目的を確認すると、ほとんどの学生が「コンテストに参加して自分の知識や技術を増やしたい」という気持ちで参加していることが分かりました。
予選ではまず「リーンキャンバス」と「良いピッチをするために」について2回の授業(60~90分/回)が行われました。その後、学生に実践的な体験をしてもらうため、授業をもとに指定した企業のサービスのリーンキャンバスとピッチ動画を作成し提出します。
1回目の授業:リーンキャンバス
この授業ではリーンスタートアップを理解し、リーンキャンバスの作成方法を勉強しました。
ユーザーがどんな問題を抱えているのか、それを解決するためには何が必要なのかを実在する企業をもとに考えました。
2回目の授業:良いピッチをするために
この授業ではいかにコンパクトに分かりやすく、相手に熱意を伝えるかを勉強しました。どのようにピッチを作るのかを実際のピッチ動画も参考にします。
ピッチ自体初めて経験する学生が多くおり、戸惑ってしまう姿もありましたが最終的には全員が熱く語ることができていました。
提出されたリーンキャンバスとピッチ動画が審査され、予選通過の21名が選出されます!この学生たちを対象に「デザイン思考」の授業(90分)が行われました。
3回目の授業:デザイン思考の授業
ユーザーの気持ちに寄り添い、課題や悩みを理解する方法を学びました。
表面的なものではない本質的な悩みを考え、根本的な解決策を探ることで、ユーザーのインサイトを考えられるようにしました。
今年この授業を取り入れた理由としては、デザイン思考は、将来に渡って使い続けることが出来る考え方のため、学生に今のうちに経験して欲しいと思ったからです。
決勝の様子
決勝ではいよいよ、3回の授業を通して得た知識を実践にうつします!
ホーチミン、ダナンからも予選通過をした学生が集まり、チームに分かれて「Sun*のxseeds事業がより良くなるような取り組み・サービス・プロダクト」を考えました。
決勝一日目
昨年と同様に「Sun*のxseeds事業がより良くなるような取り組み・サービス・プロダクト」を考えます。
まずはユーザー(xseedsスタッフ)に悩みや要望を聞き取りに行きます。今年は「ビジネス視点」を養うため、ユーザーの悩みの根本を探るように運営側が仕向けました。
これは例えば「とあるイベントに参加するかしないか、学生の返事が遅い」という弊社TC(学生管理チーム)の悩みを聞き、「学生が返事をするにはどうすれば良いか」を考えます。
コンテストでは「学生に早く返事をするように促す」や「SNSでコンテストについてさらに拡散する」という表面的なアイデアは出ますが、「そもそも学生はそのイベントに興味があるのか」という潜在的な疑問を持つことに苦戦していました。しかし、先立って行われた授業の知識もフル活用し、昨年よりも1回ずつ増えたインタビューとメンタータイムを学生たちは大いに活用し、ビジネス視点を活かした良いプロダクトができるようにアイデアを出し合って頑張っていました!
一日目の終了時間である夜22時まで残って話し合うチームやチーム内で意見が衝突し熱い議論をするチームもあり真剣に取り組んでいました。
決勝二日目
チームで話し合いまとめた内容を発表し、優勝チームが決まります!良い緊張感であふれる雰囲気の中、始まりました。
審査員は昨年から引き続いてR&Dチームマネージャーのタンさん、そして今年初めてとなるスタートアップスタジオのマネージャーのトゥアンさん、GEU TCチームリーダーのハンさんにお願いしました。
学生たちからは、「xseeds Hub選考会に参加する企業が多すぎて自分に合った職場が分からない学生に対し、情報提供、適合システムを作成し自分に合った企業を絞ることができるようにする」や、「内定を辞退する学生が出ないように、就職後に具体的に受けられる支援を予め伝える」などのアイデアが出ました。
そしてついに優勝チームが決定しました!
3名の審査員によると、このチームが優勝した理由は、
- ユーザーの問題点を明確にすることができた
- 出したアイデアが一番問題解決につながるものだった
- そのシステムは学生が一年生の時から使えるなど、役立つものだった
ということでした!
このイベントで優勝できるのは1チームだけです。優勝できなかったけれども解決策を探るまでのプロセスでは輝いていたり、結果だけで落選してしまうのが惜しいチームがいくつもありました!
運営責任者にインタビュー!
昨年同様、運営責任者のヒューさんにお話を伺いました!
今年の予選はいかがでしたか?
「今年の授業はGEUで行いましたが、『学びになる授業を、学生が理解できる伝え方で教える』という授業を構築するのが一番大変でした。ビジネス視点という考え方は抽象度が高く、『潜在的なニーズを探る方法』を学生に伝えるのはかなり難しかったと思います。実際に授業をされた先生と議論を重ねながら授業を作り上げました。私たちもかなり大変でしたが、すごく良い授業ができ、GEUの資産になりました。」
予選はいかがでしたか?
「授業に対する食いつきや反応が良かったです。アンケート結果も良かったです。私たちもすごく頑張ったので嬉しかったですね。でも、次回の課題にも繋がりますが、予選の課題提出者が想定よりも少なかったんです。ピッチ動画という課題を嫌がるベトナム人学生のシャイな性格を実感しました。もっと多くの学生にチャレンジして欲しいので、来年はピッチ動画ではないものを考えています。」
決勝はいかがでしたか?
「昨年よりもユーザーインタビューとメンタータイムをそれぞれ2回に増やしました。理由はユーザーインタビューで表面的なものではなく、本質的な課題を探り当てて欲しかったからです。考えて、話し合って、インタビューをして、という作業を繰り返すことでどんどん良いアイデアが浮かぶことを実感してくれたと思います。」
今年のBe the Changeはいかがでしたか?
「今年の目標をビジネス視点にしたのは大正解でした。『ユーザーが潜在的に求めているもの』というユーザーの真のニーズをキャッチアップするには、原因の根本にあるものについて仮説を立ててみるという作業が役に立つことを分かってくれたと思います。ユーザーのインサイト(潜在的なニーズ)を意識して捉えていくということは、一朝一夕ではなかなかできず、練習を重ねることで身につくものなのでこれからも続けていって欲しいです。この視点をしっかりと身につけるためには日本など海外で働くことが役に立つということも学生に伝えていきます!
私たちももっと自分の悩みと向き合って原因の根本を探り、学生が気づくようなアプローチができるように強化していく必要があることも分かりました。」
今後のBe the Changeに対するお気持ちをお聞かせください!
「来年はもっともっと学生にとって良いイベントにできる自信があります。今回の実践から私たちも多く学びました。次回はもっと本質的な学びと実践を経験できるような構成を今から考えています。
また、次回はホーチミンで開催したいですね。ホーチミンやダナンの学生はxseedsHub選考会でハノイに来る機会はありますが、ハノイの学生は機会が無いんです。自分の生まれ育った場所ではないところに行くことは学生にとって良い機会になると思います。ホーチミンの学生はハノイに比べて活発で参加者が多い印象があるので、そんなところも良い刺激になると思います。」
ヒューさん、インタビューにお答えいただきありがとうございました!
終わりに
今回はBe the change 2023についてお届けしました。言語だけでなく、文化や価値観が違う日本のビジネス視点についても学ぶ努力をする学生の姿をご覧いただけたかと思います。さらに、Sun*GEUとしても日々学び、学生をサポートできるようにしています。私たちはこれからも、「学生が身につけておくと役立つもの」という視点で様々な取り組みを行っていきたいと思います。
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それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)