xseeds事業に関わるメンバーが共有できる目的を探り、コミュニケーションをとって相互理解を図りました!ワークショップVol.2(実施編)

はじめに

Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の茂木です。今回もご覧いただき、ありがとうございます。
今回は“Sun* xseeds事業ブランド浸透プロジェクト”ワークショップ実施編をお伝えいたします!
前回の記事では準備編としてこのプロジェクトの目的や背景を私たちの事業xseedsの歴史を含めて濃い内容でお伝えしました。今回は、

  • ワークショップの内容
  • ワークショップを終えて目標は達成されたのか

についてお送りします!
チーム間の連携を図りたいという大きな目標に対して模索し続け、ついに行われたプロジェクトの集大成をご覧ください!

ワークショップを実施しました!

ついに約1年以上かけて構想しつづけてきたワークショップを開催しました!
「各部署への理解を深め、xseeds事業に関わるチームメンバーが共有できる目的をメンバー自身で見つける」この目標を達成するために、3日間(Day1~Day3)かけてメンバー自身で考え抜きました。

今回のワークショップの目的

このワークショップで一番重要視していることは対話です。対話を重ねることによりお互いのことを知り、今後の連携を図るきっかけを探ることが何より大事だと考えています。
事前に上がっていた懸念点としては、xseedsメンバーは話し出すと熱くなり長くなることがあるので(笑)時間が足りなくなるだろうということです。そのため、ワークショップでは、事前課題が出され、話し合いの内容を各メンバーがよく考えることができるように、そして、ワークショップが少しでも濃い時間になるように工夫しました!

ワークショップイントロダクション

まずは参加メンバーにワークショップの目的を伝えます。

運営メンバーの広瀬さんからは「このワークショップだけで、皆さんが抱えている課題や想いを100%形にする事は出来ないかもしれませんが、少なくとも、そのきっかけの場に出来るよう全力で運営したいと思います。」と、力強いお話がありました。

ワークショップの流れ

Day1前半 ~お互いの知らないを知る~

Day1の目標は「各チーム、拠点間で必要な連携について話し合う」です。 

xseedsカレンダー質問会

最初にxseedsカレンダーの質問会を実施しました。
xseedsカレンダーとは、メンバーへの事前課題で「学生が入学時から就職まで、各部署がどのような教育、就職支援対策をしているか」を提出してもらったものを運営チームがカレンダーにまとめたものです。

学生が入学してから卒業するまで、各チームがどんなサポートをしているのかが一目で分かるようになっています!

このxseedsカレンダーはメンバーから大好評でした。お互いの知らないことを知るために、他チームの取り組みが一覧で可視化されており、「他のチームの動きが明確になった」「これで他のチームと連携しやすくなった」などの声が出ていました。

xseedsカレンダーを見て各チームに対して質問(黄)を記載し、回答(ピンク)が書かれています

「大学とIT教育の連携をもっと進めたいけれど、なぜ今まで出来ていなかったのか?」という会話になり、それを知っているメンバーが理由を伝えるという場面もありました。
それぞれの想いと現実を知り、どこへアプローチすれば解決するのかを考えることができる時間となっていました!
時間が無くてこの場で回答できないものはこの後のワークショップで個別で話し合ったり、運営メンバーが後で個別に連絡を取るようにしました。

他チーム・他拠点の取り組みで真似をしたい!連携したい!取り組み

次に、xseedsカレンダーに「真似をしたい取り組み(青シール)」「連携したい・した方が良い取り組み(赤シール)」について投票します。

ここまででDay1前半は終了です。

カレンダーには各取り組みの詳細も書かれています
(写真の青と赤の丸が投票シールです)

Day1後半〜他チーム・拠点間で連携が必要なことはなんだろう〜

Day1後半では、各チームのメンバー4~5人で構成された4つのグループに分かれ、2つのテーマについて話し合いました。

グループワーク1:チーム間や拠点間でどのような連携が必要だと思うか。またはできそうか。

前半でシールを貼った「連携したい取り組み(赤シール)」を思い出して、自分が思った連携したいものとその理由を話し合いました。

各自、連携したいものをMiroの付箋に記入し、グループワークで連携するための具体的なアイデアを出し合います

「大学間で授業の連携をして学生が楽しく興味を持って受けられる授業を一緒に作り上げたい。」
「学生がどのようなITスキルを学んでいるのか企業からよく質問を受けるからセールスの立場で共有したい。」
「各現場の悩みを共有したい。本音も含めて、それぞれがどういう気持ちで目標達成に向けて頑張っているのを皆が知っておいた方が良い。」
「セールスと教育の連携が必要。数値や数値を作るための課題を共有して、それを知ったうえでどんな教育をするのかを考えることがビジネスとして教育をしていく私たちの価値。」
などの意見が出ました。

グループワークではこのような意見が出ただけでなく、

  • 本当は連携されているのにそれを知らなかった。
  • 連携する方法は簡単なのになぜできていないのかが分かった。

という内容にも発展していました!
自分の抱えている課題を立場関係なく発信することで解決策が簡単に見えてくるという、ワークショップの利点を活かした話し合いの場になっていました!

グループワーク2:各自で挙げた中からxseeds全体にとって、最も重要だと思うものを選び、具体的な連携のアイデアをチームで出し合う

多くのグループが会話の中で「こうやってウェットに話し合うことってすごく大事。こんな風に気軽に色んなチームの人に質問できれば、日頃の疑問をすぐに解決できる。」という話題になっていました。また、「連携できるはずなのにしていないのはどこに問題があるのか。」という内容についても話し合いが深まるチームもありました。

各チームの内容は以下のようなものになりました。

Day2 ~xseedsを知る~

Day2の目標は「xseedsの強み、やりがい、課題をチームのメンバーはどう考えているのだろう。」です。

Vol.1の記事でも、「このワークショップでは組織の目的を達成するのも大事ですが、個人の気持ちも大切にしたい」という運営メンバーの想いをお伝えしました。Day2のグループワークはこれがテーマになっています。なのでまずは個人が感じているxseedsに対する思いをまとめて、その後にチームで共有しました!
まずは私たちのxseedsがSun*でどのように機能しているのか、xseeds事業が社会でどのような機能を果たしているのか、運営メンバーの鈴木さんから説明があり、xseeds事業内容の浸透を図りました。

Sun*は様々な事業をしていますがこの3つは共通しており、xseedsは誰もが価値創造に夢中になれる世界の体現事業となっているという説明をする鈴木さん

事前課題として、「xseedsでのやりがい、xseeds事業の強み、xseedsが抱えている課題のアンケート結果に『確かにそうだな』『とっても重要だな』と思うものをそれぞれ3つずつ選ぶ」ということをしました。その結果、票が多く集まったものは以下のようなものでした。

  • xseedsでのやりがい:教育を通した学生の成長、就職支援など
  • xseeds事業の強み:TOP大学のハイレベルな学生、IT企業が提供する実践的な教育など
  • xseeds事業が抱えている課題:日本就職への意欲、各部署・拠点の連携不足、事業方針の浸透など

グループワーク1:投票したものを思い出しながら自分が感じたやりがい・強み・課題をグループで共有する

Day2では、各メンバーが事前課題で投票した「やりがい」「事業の強み」「抱えている課題」に対して、その理由と思いを共有しました。

多くの意見が出て、Miroに書くのが追いつかないグループもありました

活発な意見交換の中では、このような意見がありました。
「コロナで撤退した教育機関が多数ある中で我々は続けている。これは私たちがいかにxseeds事業を大切にしているかという事だと思う。」
「自分がやりたいことをどんどんやらせてくれるのはやりがい。」
「教育・ビジネス・ITをすべて幅広くやっていることは強み。」
「課題を感じたら解決するようにしている。」
「どういう人たちがいて、何をしているのかという役割が明確になっていないのは課題。」

こういったことをチームで意見を共有することで、異なるチームのメンバーがxseedsをどう考えているのかを知るだけでなく、自分のチームだけでは考えつかないようなxseedsの良いところや課題を発見することができる時間となりました!
また、課題を感じたら解決するようにしているなど、他のメンバーの仕事に対する姿勢を学ぶ機会にもつながっていました。

グループワーク2:個人の意見をxseedsという枠組みでに拡大して意見を3つにしぼる

投票したものをベースにまとめていきます。まとめることで「個人の想い」→「xseeds全体」に置き換えて考え、xseedsの一つの考えを創り出すというねらいがあります。

各チームの内容は以下のようなものになりました。

個人の気持ちからxseeds全体について考えたことで、xseedsという組織の中にいる自分を再認識し、自分の気持ちを組織の目標に置き換えて考えることで、「全員で目標を作り上げる」というところに向かっていく準備ができました。

Day3前半 ~チームの共通の目的を作る~

ついに最終日です。Day3前半では「入社1年目で活躍する卒業生」を考えます。
私たちがxseeds事業に関わっていく上で切り離せないのが、xseedsに参加している学生です。学生が卒業後に活躍できるようになるためには、私たち自身が、きちんと企業と学生を理解しなければいけません。また、理解するだけではなく、どうやったら活躍できる学生がxseeds事業から生まれるのかを考え続ける必要があります。
そのため、xseedsメンバーとしての一つの共通の目的である「活躍できる学生」を考えるために、事前学習では、企業の声と卒業生の声に目を通しました。

前半グループワーク1:活躍できる学生像は一年目にどんな業務に携わっているか

xseedsで作成した企業ペルソナに就職して1年目の活躍している学生(エンジニアとブリッジSE)を設定しました。
xseedsで育った優秀な学生は一年目にどんな業務に携わっているのか、携わっていて欲しいか、まずは個人で考えてmiroに書き込みその後にチームで共有します。

xseedsの学生にどうなって欲しいかや、企業に紹介するときに誇れる学生はどんな学生かについて、時間を使ってたくさん考えていました!

これができないと困るという話や、学生は留学生とも比較されることがあるという話にも発展して盛り上がるチームもありました。日本語教師のメンバーが、実際にIT企業で働いていた実践IT講師やセールスのメンバーに企業での学生の働き方やどんな学生が求められているのかについて話を深掘りしたり、また日本語のレベルはどのくらい必要なのかを真剣に話し合う場面となりました。

スキルセットだけでなく、人格やマインドセットの視点も含めた話し合いになりました

「日本語やITのレベルも高くなくてはいけないが、遅刻をしない、分からないことは聞くなどの基本的なことを身につけて欲しいと企業が思っていることを知れたのは収穫だった」
「自分の業務と他人の業務の関連を想像することができるレベルも必要」
「ワーク内容について、IT企業を知っているメンバーとそうでないメンバーで難しさに違いがあったと思う。」
などの意見が出ました。
違うチーム同士で話し合うことで、教師陣が目指している学生像と、企業が求めている学生像が明確になるワークとなりました!

各チームの内容は以下のようなものになりました。

A・Bチームが考えた活躍できる学生像
C・Dチームが考えた活躍できる学生像

Day3後半 具体的なアクションを考える

Day3前半で描いた活躍できる学生像に対して、私たちは具体的にどんなアクションをする必要があるかを考えました。

ワークショップで得たものを持ちより話し合う日本語教師チーム

最終回は各チームごとでのワークショップです。Day1とDay2で他チームと交流して様々な考えを聞いたあとに自分のチームに持ち帰るという流れです。いつも顔を合わせているメンバー同士なので、終始笑顔で自分の考えを思ったように発信して非常に盛り上がっていました!
ワーク内容は以下の通りです。
活躍できる学生を育てるために、
①さらに改善できそうな活動
②新たに取り組むと良さそうな活動
③自分ができるアクション
の3つを個人で考え、それをグループで共有
します。

話し合いで出た意見は以下のようなものです。
「気軽に各チームや他拠点でコミュニケーションが取れるようにしたい。特に教育とセールスは今回顔を合わせるのは初めてだったが、良かった。一体感が生まれた。」
「ITのアクティブな授業をもっと取り入れて、日本語学校とは違うxseeds独自の教育をしていきたい。」
「まずは自分のチームから新しいことを始めて、他チーム・他拠点に声掛けをしていきたい。」
「教師として企業との面接に同席し、企業の声を自分で聞き教育に取り入れたい。」
「xseedsの事業のスピードをもっと上げていかなくてはならない。」
「企業に就職した学生にもヒアリングをして必要なスキルを自分の部署から発信する。」
「我々がもっと良くしていこうというマインドを持ち続ける。」
このテーマについては終始、「学生に対して改善して欲しい、でもその前に自分たちができていないことは教育できないから自分たちを見直そう!」という視点で話し合いが行われていました。

各チームの内容は以下のようなものになりました。

ワークショップのまとめ

最後に広瀬さんからお話がありました。
「これからxseeds事業は拡大していく予定です。チームごとの連携は今後の成長にあたって絶対に必要です。でも、今回のワークショップをやったからといって、すぐに連携が取れるわけではないので、連携しやすくなるように今後運営サイドも関わっていきたいと思っています。ワークショップを経て考えた連携のアイデアを今の運営メンバーに相談してもらって一緒に考えていけたらすごく嬉しいし、それが一つの願いです。」

ワークショップ参加メンバーの声(アンケート結果より)

多くのメンバーが、良かった、とても良かったと思っているという結果となりました。
また、話し合う場があったことで、メンバーの考えをお互いに理解することができ、今後の業務で、このワークショップが自分のアクションにつながっていくイメージが持てた人も多くいました!
一方で、「今している業務をまず整理する必要がある」という意見もありました。「メンバーがxseedsで共通の目的を作ることは良いとは思うけれど、xseedsの目標に共感してその船に乗り込んでやりがいを感じる人がいても良いと思う」という意見もありました。「時間が足りなかった」という意見も多くあり、やってみて分かったことが多くあるプロジェクトとなりました。

ワークショップ ~その後と現在~

さっそく、各チームで連携して行うプロジェクトが始まっています!
「授業見学のご案内」、「学生のルールやマナーを守ることについての話し合い」、「IT勉強会」、「実践ITの授業をオンライン上に上げて、可視化する」などのプロジェクトが立ち上げられ、各チームごとに連携が始まっています。他にも「日本の大学との連携を増やす」、「日本語の会話レベルを上げるためのパッケージを作る」など、会社を飛び出したプロジェクトも進行しています!
率先して動くメンバーがおり、他にもやりたいものが多くあり、運営メンバーともミーティングを行いアイデアを出し合っています。このプロジェクトが行われたことで、「連携したい」という思いをぶつける場ができました!

運営メンバーの想い

ワークショップ後に、今回実施してみてどうだったかを、
運営メンバーの広瀬さん、デザイナーの鈴木さん、日本語教師の平山先生にお話を伺いました!

茂木

やってみていかがでしたか?

鈴木

xseedsとしては初めての試みで、設計通り進まなかったり、短期間でのワークショップ運営の難しさなど、すべてがうまくいったとは言えません。
でもこれをやったことでみんなの中で見えてなかった違和感が意識されるようになったことだけでも、良いことだったと思っています。

平山

アンケートを見ているともっと話したかった、という内容も多かったのでこれからまたワークショップのような機会をもうちょっと活用していきたいです。

茂木

目標であった、チームの一体感を生むというのを達成できましたか?

広瀬

目標がいくつかあったのですが、チームの一体感を生むという一番高いものはもっと考えたかったです。でも、 他のチームが何をやっているのか、どこを目指しているのかなどを会話をする場になったことでワークショップが終わってからも何人かが意思を持ってあれやりたいこれやりたいと出てきてくれて、収穫があるものになりました。すごく嬉しいしありがたいです。課題を感じながら運営していましたが、やって良かったと思えるようになりました。

茂木

運営しながら感じていた課題とは何ですか?

広瀬

今回は色々なチームの人を1チームにしましたが、言語の違いや経験年数が違ったことで話し合いがしにくくなってしまったなということです。まずは同じ言語や経験年数のメンバー同士で話し合って、その後に違う人と会話してみるという構成が良かったのかなと思っています。経験年数が浅いメンバーは分からないことを探って、何を伝えていくべきかを話すことから始めたら良かったなと思います。時間が足りなくなった理由は出発点が違うメンバーを一緒にしてしまったのもあるかと思っています。

茂木

今後の取り組みについてはどのようにお考えですか?

鈴木

今回のワークショップで、メンバー全員が教育事業に対する想いや意義に統一した想いがあったことに驚き、希望を感じました。教育をメインでやっているメンバーが多いと思っていましたが、我々の強みである『開発会社のノウハウをカリキュラムに活かして学生を育て、企業に送り出し、得たフィードバックを教育や開発に戻す』という唯一無二の存在であることにやりがいとプライドを感じている人が多かったんです。
次はこの統一した思いを持って実際に行動するという段階になりますが、理解はできているけれど普段の自分の業務に戻るとそれに夢中になるので、また日常に戻ったときに行動に移せるかというのは難しいところです。
このワークショップはインナーブランディングとしての役割も担っていますし、長い期間をかけて、形を変えながら継続してやっていくことか大事だなと思っています。

平山

今回の参加者がこのワークショップで感じたことを、参加していない自分のチームのメンバーに広げていってほしいんです。同じチーム内でも価値観の違いはあるのでどう伝えていくかは難しいところですが、会社の隅々までいきわたって一体感を味わえる職場にしたいです。

広瀬さん、鈴木さん、平山先生、インタビューにお答えいただきありがとうございました!

終わりに

今回は“Sun* xseeds事業ブランド浸透プロジェクト”ワークショップ実施編をお伝えいたしました。チームごとの連携は会社が大きくなるにつれてかなり難しくなってしまうことだと思います。今回、やってみよう!と言うメンバーがいて、ちゃんと参加して議論するメンバーがいることで実施することができました!このワークショップが「きっかけ」となり、xseeds事業の土台を作り、より良い取り組みをしてまいります。
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それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)