Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の茂木です。
今回もご覧いただき、ありがとうございます!
この10月から、ICT専門のコンピュータ理工学部として日本で一番の大きさを誇る会津大学(詳しくは後述します!)と、ベトナム最難易度の理工学系大学であるハノイ工科大学とともに新たに課題解決型プロジェクトがはじまりました!
いま重視されている産学協働!会津大学、ハノイ工科大学、Sun*の連携に宮城大学も参画し、グローバル産学協働がどのような教育内容になっているのかについてお伝えします。
会津大学の川口先生と麻野先生にもお話を伺ってきました!!是非最後までお読みください。
※ハノイ工科大学について紹介している記事はこちらになります。
※他校とのグローバルPBLの取り組みについてはこちらをお読みください!vol.1 vol.2
会津大学×ハノイ工科大学×Sun*で課題解決型プロジェクト!産学協働開始!
私たちは約1年前から会津大学とSun*で話し合いを重ね、また新しい内容の教育事業となりました!
産学協働とは?
簡単にいうと、産業界と学校が協力し合って研究や技術者教育の促進を図ることです。
経団連の2021年度報告書には産学連携と並んで重要性が述べられています。
会津大学ってどんな大学?
会津大学のホームページより引用すると下記のように紹介されています。
“会津大学はコンピュータを道具として、毎日、新聞やテレビを賑わすAI、ロボット、インターネット、IoT、ビッグデータなど、およそ情報通信技術(ICT)に関わるあらゆるものを教育・研究対象としている大学。近年、国内外の大学ランキングで高い評価を受けている。特に、国際性に関して評価が高い。その主な理由は、簡単である。全教員の約40%が外国人であり、学内の公用語は英語と日本語のバイリンガルである。学内で飛び交うメールや周知文章は、まず英文があり、次に日本文が続く。”
一人あたり2.5台のコンピューター環境を備え、教員の約4割が外国人という、まさにグローバルIT大学です!
HUST(ハノイ工科大学)はどのように関わっているの?
このカリキュラムは会津大学の学生向けのもので、内容は課題解決型のプログラムとなっています。(詳しくは後述します!)
この内容でHUSTの学生に声をかけたところ、7名もの学生が手を挙げました!
もちろん授業やグループワークは日本語で行われますが、HUSTの学生からは「日本の大学向けの授業はついていけるか心配だけれど、どんどん新しいことに挑戦したいので参加したい。」という声がありました。自分の時間を使って自身の向上のために積極的に参加しているHUSTの学生の熱意には驚かされます!
また、2023年夏にはベトナムでオフラインセッションの予定があります。
課題解決型プロジェクトはどんなカリキュラム?
以下、実際のシラバスの内容です。
授業概要
本講義では、受講生が地域イノベーションを起こすための創造的なプロセスを生み出せるようになることを目的としています。
そのために、受講生は方法論(スキルセット)、考え方(マインドセット)、動機づけ(モチベーション)を学びます。スキルセットとは、地域で新しいアイデアを生み出すための方法論を身につけること。マインドセットとは、地域で新しいアイデアを生み出すことに挑戦するときの考え方。そして、モチベーションとは自分も明日から地域で新しいアイデアを生み出したいと思うようになる気持ちです。
本講座は座学だけでなく、フィールドワーク(現地調査)やアイデア創出のワークショップ、そして現場で活躍する地域イノベーターからのお話しなども伺う複合的な形式の講座となっています。
会津大学にとっての課題解決型プロジェクト授業
もともとこの教育事業は、会津大学からSun*にお話をいただき始まりました!
なぜ私たちに声をかけてくださったのか、なぜこの教育事業をやろうと思われたのか、会津大学の川口先生、麻野先生にお話をうかがいました!
(今回インタビューにご協力いただいた方)
川口 立喜先生
会津大学 グローバル推進本部国際戦略室 上級准教授
米国ポートランド州立大学大学院 第二言語習得者のための英語教授法修了、同大学国際特別プログラムコーディネーター等として携わり、2009年から会津大学へ。
麻野 篤先生
会津大学 企画運営室 兼 グローバル推進本部 教授
国際基督教大学教養学部を卒業し民間銀行を経てJICAに入職しゼネガル事務所、マダガスカル事務所次長、チュニジア事務所長等を歴任。2013年京都産業大学大学院経済学研究科修了後大阪市東成区長。2021年から会津大学へ。
なぜこの教育事業をしようと思われたのですか?
(川口先生)今の社会、経済状況に合わせて、大学も対面とオンラインのハイブリッド型で交流を行っています。このボーダーレスになった世界でグローバル人材を求める今、学生が主体的に行動変容を起こすようなしくみ作りが求められます。それは単発的にやっても効果がなくて、反復して繰り返し行う中で培われていくものだと思っていてその機会を模索していたんです。
あとは根本的に、これからは学生と企業とが認識やギャップをお互いに知ることが必要であるという考えがあったので、そこで産学協働ができないかなとずっと考えていました。
なぜSun*に声をかけてくださったのですか?
(川口先生)もともと会津大学はJICAのHEDSPIに参画していました。それをSun*が継承し、事業として成立させているので、これは協働しながら求められる人材を育てていけると思ったんです。カリキュラムを考えるときも技術や実践力ではなく、基礎力とか教育に不可欠な部分についてやっていくという考え方がマッチしました。
(麻野先生)今回画期的だと思ったのは、Sun*と会津大学で議論しながら一緒に授業を作っていることです。アイデアのほとんどはSun*から出てきていて、それを大学の授業のフォーマットにしていくのが川口先生という形なのかな。企業の力を全面的に借りながら作った授業というのは本当に面白いです。実際の授業も机上の空論ではなく、実際にビジネスをやってらっしゃる人の声というのは聞いてる側も分かる。苦労した人の話というのは全然違う、そこは学生にとってもいい刺激になっていると思います。
(川口先生)あと、一番大きかったのは眞田さんと越本さんの教育の熱量が高くて、これは産学協働できると思ったところです。
川口先生からも眞田さん、越本さんと同じくらい、教育への情熱を感じます!
(川口先生)お互いに熱い想いをぶつけ合いながら進めています(笑)授業の後も毎回振り返り会をして、内容を日々進化させています。
この事業は会津大学にとってどんな目的、メリットがありますか?
(川口先生)会津大学は日本で最初のコンピューター理工学部の大学です。色んな分野に広がっているICTの知識だけでなく汎用性、将来性が高い最先端の学問なので、この事業は知識だけでなく、社会実装とか実現に向けて即戦力になるような学生を育てていくためのものになると思っています。
また「人類の平和と繁栄のために発明・発見を行うこと」という建学の理念がありますが、これに即し、世の中を生きていくときに必要な研究開発や教育の実践的なカリキュラムの一つになっています。
大学が生き残るには、社会に合わせて新しいものを取り入れていかないといけません。今回のカリキュラムは新しい取り組みですが、学生が生き抜くための知識を自分たちで見つけ出すという大学の本来あるべき姿が達成できるものになっています。
この教育事業で学生に何を学んで欲しいですか?
(川口先生)将来的には社会に貢献できる学生を育成して、選択肢を増やしてあげたいということが目的です。
一人だけではなく色んな人と連携をすることが大切であることを理解し、社会を変えていくことを認識しながら学生に取り組んでいってほしい。
この授業で手法を学んで社会貢献ができるようになれば選択肢がどんどん広がっていきます。座学で学ぶこともありますが、それをどう実践に結びつけるかということを考えるためにこの授業があります。特に考える力、一方的に受けるんじゃなくて自分からも発信しなければならないということを学んでいって欲しいです。
あとは福島県の産業とかの振興に貢献したいという学生が出てきてくればいいですね。人のことを考えて行動するような人間になってほしいというのも目的の一つです。
会津大学の学生は授業にとても積極的ですが、どんな学生が参加していますか?
(川口先生)一年生でこの課題解決プロジェクトというものに手を挙げた14名の学生が参加しています。他の大学も合わせると24名です。
もともと会津大学に入学する学生は目的を持っている学生が増えている傾向があり、社会課題を解決させたいという目的を持っている学生が増えている傾向があり、自分で課題解決をしたい、AIをやりたいと思っている学生が多いように思います。
その中でも面白いなと思われる学生さんはいますか?
(川口先生)これは私が求めていた教育環境ですが、率直に意見をいう学生が多いですね。授業修了後に学生にリフレクションペーパーを書かせていますが、それだけでなく授業後に学生が集まってこうしたらいいんじゃないかとか、直接私に言いに来てくれます。
あと面白いなあと感じたのは、麻野先生のお授業でJICAの取り組みを紹介されたときにセネガルの漁師の写真を見て、最初は不衛生だとか表面的なことしか言っていなかったんですが、これってスマホで変えられるんじゃない?ということも言っていて、意外と違う観点から物事を見ているんだなと思うことがありましたね。
(麻野先生)今の学生は問題意識、課題意識を常に持っている人が多いです。授業の中の限られた情報で、資料を深読みしたり、豊かに想像力を働かせていました。ここは変えなきゃいけないねってパッと思いつくのがすばらしいなと思いました。
日本の学生とハノイ工科大学の学生は関わってみて、いかがですか?
(川口先生)多様性について深められていますね。違う大学、違う文化の学生が集まるのでコミュニケーションの難しさがあると思います。お互いの理解度についての不安もあるけど、失敗を恐れずチャレンジしていくことは常に伝えています。教員も一緒に四苦八苦しながら進めています。
(麻野先生)高校生の時までは同じような考え方のコミュニティの中で生活していた人が多いと思います。大学で今回ハノイの学生とつながって、外国で日本について学んでいる学生と関わることは、学生たちにとって初めての体験だったと思う。単純に言葉が通じないこともあるだろうし、思考や発想の違いを感じ取るところもあったと思うけど学生にとっては面白い経験になったでしょう。そういう意味でも有意義な授業になっています。
(眞田先生)HUSTの学生は、日本の大学の学生が話す日本語が何言ってるか分からないけどすごく良いと言っています(笑)学生が話す言葉って俗語やくだけた言い方もあるけど、それをすごく観察しているらしいです。非常に高いモチベーションで参加しています。
約1年前からの話し合いを重ねていましたが、苦労されたことはありますか?
(川口先生)一番苦労したのは日程調整です。ベトナムとの時差もそうですし、会津大学の学生はかなり時間割が詰まっているので全ての大学の日程を調整するのが大変でした。また今、頭を悩ませているのは、100分という短い時間でどのように進めると学生が一番理解してもらえるのかを考えることです。これについては毎回の授業で実施している、リフレクションペーパーと教師チームによる振り返り会で改善するようにしています。
10月始まったばかりですが、見えてきた課題はありますか?
(川口先生)授業内で学生同士のコミュニケーションだけではなく、理解度をどう深めるかとか主体的な行動に移すにはどうすればよいかということを授業後の振り返り会で話し合っています。
また、課題解決が目的になっている学生もまだいるので、あくまでツールとしてそれをどう社会貢献につなげていくかという部分を、授業を通して学生に理解していってほしいと思っています。終わったときに学生が「この授業を受けてすごく良かった。」と思ってくれるプロジェクトになることを目標にしています。
今後の会津大学としての目標をお聞かせください!
(川口先生)会津若松市がデジタル都市国家構想プロジェクトに採択されたこともあり、企業連携や地域活性とか地域課題の開発に参加している学生が今後はもっと増えていくと思います。今回の授業が一つのプロトタイプとなって大学内で拡充していければと思っています。
学生たちは色んな国とか地域で活躍する人材になると思うので、このプロジェクトはどちらかというときっかけづくり、初年次の教育の一環として位置づけています。異文化の壁というか、当たり前と思っていることが違うということに気づくきっかけにしてほしいです。学生自身に自ら様々な人とコミュニケーションをとるというのが大事であることを感じてもらいたいと思っています。
会津大学の学生はイノベーション・創造教育プログラムで一年次からベンチャー企業でインターンシップをしている人もいます。そういう熱心な学生がどんどん活躍できる場を作っていきたいと思っています。
川口先生、麻野先生、インタビューにご協力いただきありがとうございました!
Sun*にとってのグローバルPBL
実際にカリキュラムを作成した我らがSun*の教育事業部マネージャーでありIT講師の眞田先生にお話をうかがいました!
教育に熱い想いを持っている眞田先生の過去のインタビュー記事も是非お読みください!
カリキュラム作成で工夫したことは?
この授業は課題解決実践型を目標としており、Sun*でも用いているデザインシンキングの力をつけてもらうためのカリキュラムとなっています。
カリキュラム作成について意識したことは二つ。
一つは実践で使えるもの。大学で学んだことがそのまま仕事でも生かせるようにと考えました。
そしてもう一つはカリキュラムを経ていくことで、自分で考える力、自律性を養えることを意識しました。
今回の教育事業はSun*にとってどんなメリットがありますか?目的は?
日本の大学を卒業して社会に出たとき、実践的な知識やスキルを身に着けている学生はまだ少ないように感じます。我々Sun*が日本の大学と産学協働することで、実践レベルとはどのようなものかを大学にも知っていただける機会にも繋がっていると思います。
また、私たちが教育しているHUSTの学生が、日本の学生の考え方や価値観を知ることができることもメリットの一つです。日本の学生が話す生きた日本語に触れることができるのもとても良い点ですね。
xseedsという言葉にある通り、教育の機会が広がっていくことはSun*にとってもすごく価値のあることですし、私達の自信につながると思っています。
今後のSun*の方針について
私たちSun*は、xseeds事業をもっともっと拡大していく必要があると感じています。日本は将来、IT人材が不足するという課題を抱えていますが、日本をサポートしてくれる外国人人材が圧倒的に不足しています。
企業にとっても、外国人を受け入れることはとても難しいことだと思います。しかし、日本が本当にグローバル化を目指すことは不可欠です。私達は教員事業を通して、この課題に本気で取り組みたいと思っています。
最後に、少し大きな話となりますが、私個人の想いとして、教育の機会が世界中のすべての人に平等に受けられるようにしていきたいと思っています。教育の機会が人類を少しでも前進させてくれるものだと信じています。今回の会津大学との産学協働はまた一つその機会を作ることができたと思います。
こういった機会を作ってくださった会津大学の先生方にも非常に感謝をしております。
終わりに
いかがでしたか?今回はSun*と大学が行うグローバルな産学協働についてお届けしました。私たちは海外だけでなく日本の大学とも連携をとり、日本の将来がより良いものになるようにアップデートされた教育事業に取り組んでいます。またこの教育事業が将来、才能を秘めている人が教育を受けるチャンスを得ることができることに繋げていけるよう、大きな目標を持って歩み続けてまいります。
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