Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!ご覧いただき、ありがとうございます。
実際に教壇に立ち授業をしているSun*の教師が各大学の魅力を発信していくプロジェクトをスタートしました!
その名も
【ここが魅力!私たちの大学紹介Project】
私たちSun*がベトナム国内で日本語教育・IT教育を提供している大学は全部で4大学あります。
その中で今回取り上げるのは、ベトナム国家大学ホーチミン校 情報通信大学(Vietnam National University HCMC, University of Information Technology 略称:UIT)。
他大学と比べたUITの魅力とは何でしょうか。
教育現場の先生たちから、ここだけでしか聞けない生の声をみなさまにお届けします。
UITと教師トレーニングコースとは?
まず、UITについてかんたんにご紹介します。
UITはベトナム南部のホーチミン市にあり、2019年8月からUITとSun*が提携し、プロジェクトがスタートしました。
1~3年生まで380人ほどの学生が日本語を学んでいて、教師は常勤7名(日本人2名・ベトナム人5名)と非常勤2名で授業を行っています。
Sun*のほかの3大学と比べると、非常に新しい拠点です。
教師の年齢も比較的若く、これから日本語教師としてのキャリアを作っていく先生が多いので、チーム全体が自己改善に向けて積極的に学ぶ姿勢・他者の意見を素直に聞く姿勢をもっています。
そしてここからは、今回ご紹介する『日本語教師トレーニングコース』についてお話します。このコースは経験が浅い教師のために企画された、教師の勉強会です。かんたんな経緯を紹介します。
UITがスタートした当時、授業を担当する先生たちの教師歴は長くて1年程度しかなく、よい授業のやり方や学生との関係づくりの方法といったことがわからず困っていました。
大学に経験豊富な先輩がいないために、悩みを相談できず自分たちだけでは解決できないという状態でした。
そこでSun*の他大学の先生たちに協力してもらい、2020年2月から第一期のトレーニングコース(当時は『若手教師支援コース』という名称)が開催されることになりました。
そしてコースに参加した先生たちが自信を持って授業に取り組む成長した姿を見て、新しく入った先生たちにもトレーニングコースを受けてもらったほうがいいと判断し、2020年12月からトレーニングコースの第二期がスタートしました。
現在はUITから4名、DUT(ダナン工科大学)から2名が参加しています。
トレーニングコース第一期の成果
このトレーニングコースは、コース自体が目標・目的を意識して主体的に問題解決に取り組める仕組みになっています。
そしてトレーニングに参加するかたわら、トレーニングで染み付いた目的意識と主体性を武器に、第一期の先生たちは各々の課題や興味から必要なことを自主的に勉強するようになるという効果も見えました。
具体的に例をご紹介します。
ある先生はトレーニングコース終了後も外部の勉強会に参加して、日本語教育に関する知識を深めています。今まではそういった外部の勉強会に参加したことがなかったのに、積極的に学ぶ姿勢を持つようになりました。
また、別のある先生は学生たちの学習意欲を高めるために、自らモチベーションアップのイベント企画に挑戦しています。
そういったUITで実践している授業外のモチベーションアップのイベントはまた今後お伝えしますね。
さて、まとめるとトレーニングコースの成果としては、以下のようなことがあります。
- 目的意識が強くなり、一貫性を持って物事に取り組めるようになってきた
- 自分の課題を解決することを目的にしているので、課題解決能力が伸びた
- 課題解決のプロセスではメンバーが相談して実施するので、チームも結束も強くなった
また、自信をもって教壇に立つ姿は学生の信頼も集めています。
Sun*では教師評価の一環として学生によるアンケートをしていますが、事実、学生アンケートの結果もトレーニング以前より高くなりました。
第一期トレーニングコースに参加した先生の声
上記の声はほんの一例ですが、参加した先生たちは今ではUITの教師チームを引っ張っていってくれる頼りになる存在になりました。
そんな先輩教師に続けるよう、第二期トレーニングコースに参加している教師も日々学んでいます。
トレーニングコースがめざすもの
さて、ここからは実際にトレーニングコースで実践している内容に関して一部をご紹介していきます。
日本語教師のトレーニングというと、言葉や文法の正しい知識を身につけるとか、教え方を学ぶというイメージをされるかもしれません。
しかし、このトレーニングコースではベテラン教師が知識を教えるというスタイルではありません。
事前課題で自分の考えをまとめてきたり、授業の実践を発表したり、ほかの先生と協働したりしながら、主体的に自分自身の答えをつかみにいく環境があります。
たんに型を習ってそのとおりにするのではなく、先生一人一人が自分の課題と向き合い解決する力を身につける(自己成長できる)ことを目指して始まりました。
特徴1.目標・目的意識を大切にする
Sun*では「日本で活躍できる人材を輩出する」ということを事業目標としています。
このトレーニングコースは「学生が”日本で活躍する”ってどういうことなの?」という問いから始まりました。
学生たちの未来がよりよくなるために教師として今何をすればいいのか、それがわからなければHUITの先生たちがひとつのチームとして同じ方向に向かうことができません。
大きな目標がなければ、毎日の授業もただの作業になってしまいます。
だから、学生たちが卒業までにどんな力を身につけなければならないのか、そしてその目標に向かうために教師としての方針はどうあるべきか、ということを時間をかけて考えました。
参加したそれぞれの先生たちは以下のようなアイデアを持ち寄りました。
特徴2.授業の実践とつながる学習
トレーニングコースの内容はすべてが実践とつながる、”生きた学習”です。
(トレーニングコースで行うことの例)
- さまざまな教授法のバリエーションを知って自分の授業に取り入れる
- ビデオ撮影した授業の様子をほかの先生たちと見ながら意見を交換する
- テキストの使い方についてアイデアを出し合ってよりよい授業の進め方をさぐる
直近で行った授業に関するトレーニングでは、授業で使用しているテキスト『みんなの日本語』を取り上げて、授業の目標や練習方法を考えるといったことを行いました。
「今日の学習内容で学生は何ができるようになるのか」という授業の目標を立てて、そのためにどのような練習を取り入れたらいいのか、ということを考えました。
例えば「自分の経験を話すことができる」という目標があれば、「旅行の経験についてグループで話し合う練習をしよう」というようなことです。
私たちは常に目標ありきで授業を構成します。その目標があるからこそ、今回のこの授業で何をすべきか、この質問でどんなことを考えさせたいのか、この活動が目標のためにどんな効果をもたらすのか、といった【目的・目標とそれにあった手段】を論理的に考えた授業ができます。
そして、トレーニングコースで学んだことは授業で実践して、結果を振り返る。
うまくいったことを共有し、うまくいかなかったことを相談して、次の授業に臨む。
そのように学習と実践がらせん状につながり、日々成長できることを目指しています。
トレーニングコースのその先
トレーニングコースを通して、先生一人一人の成長が実感できました。同時に、コース終了がゴールではないということも学びました。
コースを終えた先生たちは自身の成長を実感するとともに、よりいっそう成長したいという気持ちがふくらんでいます。
現在トレーニング中の先生とともに、チーム全体が成長し、より多くの学生に高いクオリティの日本語教育が届けられることを目指しています。
わたしたちは学生たちがそれぞれ自分の道を見つけて活躍できるようになってほしいと考えています。
そのためにも、教師の一人一人が自分の得意分野を見つけて、その分野でのリーダーになり、全員がリーダーの意識を持ったチームを目指しています。
UITはSun*の他拠点の先生方が協力してくれたことによって支えられてきました。
成長して得た成果を、他拠点に還元し、Sun*全体の教育の質があがることに貢献したいと考えています。
終わりに
今回はベトナム国家大学ホーチミン校 情報通信大学(UIT)の大学紹介でした。
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それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)
日本語教育の基礎的な知識を得て、授業で実践できたことがよかった。
また、授業に関する悩みについて話せて、いろんな人から回答をもらえたおかげで問題が解決できた。