Sun*に新卒入社したxseeds卒業生を紹介。社会人になった彼らが今思うこと

Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!はじめまして、Sun*の上野と申します。今回もご覧いただきありがとうございます。

突然ですが、この記事を読んでる多くの人が1度は”社会人1年目”を経験したことがあるのではないでしょうか?

生まれ育った国や地域で就職するにしても、社会人として自分の足で踏み出していかなければならないとなると不安になるものです。ましてや社会人1年目を異国の地でスタートするとなると、そのワクワクとドキドキの大きさは想像だにできませんよね。

今回の記事では、xseedsから巣立ち日本企業へ就職した2022年度新卒メンバー3名に話を聞きました。学生時代を振り返ったり、後輩たちへのメッセージを語ってもらったりなど、社会人として異国の地へ飛び立ち半年以上経過した今、彼らがどのような思いを抱いているのかを知ることができる貴重なインタビューとなっています!

(今回インタビューに回答してくれた3名)

LE NHAT HUY(レ・ニャット・フイ)さん

2023年1月にハノイ工科大学を卒業しSun*JPへ新卒として就職。在学中はGPA3.95をの好成績を残し、最上位の学生のみ受けられる大学からの奨学金を獲得。入社後は約3ヶ月の研修の後BrSEとして画面設計書の仕様を明確にして開発チームとクライアントの橋渡しを行う。

NGUYEN THI THU TRA(グエン・ティ・トゥ・チャー)さん

2023年1月にハノイ工科大学を卒業しSun*JPへ新卒として就職。在学中は多忙な授業の合間を縫って2つのクラブにも精力的に参加し、2度の奨学金を獲得。入社後は約3ヶ月の研修の後、BrSEとして仕様書を作成し開発チームへ伝える役割を担う。

LUONG DUC MINH(ルオン・ドゥック・ミン)さん

2023年1月にハノイ工科大学を卒業しSun*JP へ新卒として就職。在学中はSun*のスカラシッププログラムへの参加に加えて研究生として大学のAIラボで就業。国際会議TSE 2022、論文誌ICSME2023に論文を投稿し、採録された実績もある。入社後は約3ヶ月間にわたる新卒研修を経て、BrSEとしてバグ対応や仕様書作成、タスク管理などを行う。

約3ヶ月の新卒研修を終え、社会人としての一歩を踏み出す

Sun*JPへ入社後は約3ヶ月間にわたる新卒研修を受けた3名。新卒研修を通してどのようなことを学び身につけたのかを聞きました。

▼新卒研修の内容についてはこちらの記事で紹介しています
https://xseeds-hub.sun-asterisk.com/company/sun-asterisk/

大変で、楽しくて、学びが多かった新卒研修

ー新卒研修では日本語学習や技術に関する研修などさまざまな課題を行ったと思いますが、中でも印象に残っているのは何ですか?

フイさん

仮想クライアントの要望に基づいて仕様書を作成する課題は、要件分析やクライアントへの提案などさまざまなスキルを身につけることができました。3-4人のチームで取り組んだのですが、課題の量が多く大変な時でもチームで話し合いを重ねてタスクを分配し一緒に乗り越えることができたことはとても楽しかったです。大変で、楽しくて、学びの多い課題だったと思います。

チャーさん

一番を選ぶのが難しいくらい、研修を通して色々なことを経験しました。毎日の日本語学習を通してビジネスシーンで使われる日本語について学べましたし、朝会のファシリテーションを持ち回りで行ったことで会話力やファシリテーションスキルも向上したと感じています。またフイさんが言うようにチーム課題はやりがいがありました。チームワークを体感できましたし、実際のプロジェクトに近い想定で取り組むことができたので、将来的にどのような業務に携わるのか想像することができとても勉強になりました。

ミンさん

朝会で、前日の自学習の内容や日本で生活するために調べた内容の発表を行ったのは、勉強会のようで面白かったです。内容はSIMカードの登録方法や健康診断の登録手続きなど日常生活のことから、N1の勉強方法やPREP法、PCDAサイクル、アイゼンハワーマトリクスなど業務で役立つことまでさまざまでした。そうして学んだことを共有することでお互いの成長速度を早めることにつながりましたし、それはまさに、Sun*の行動指針のひとつである「Go Fast」を体現していると思います。

盛りだくさんの研修だったんですね。社会人の一歩目として貴重な経験になったと思います。

社会人として仕事をする上で大切なこと

では、これからSun*メンバーのひとりとして仕事をしていく上で大切にしたいことは何ですか?

チャーさん

研修を通して、チームワークは思っているよりも単純ではないことに気づかされました。グループで効率的に仕事をするために、メンバーひとりひとりが責任感を持って仕事をするだけではなく、仕事を適切に分担する必要もある。メンバーひとりひとりが能力を最大限に発揮できるようなコミュニケーションの取り方を身につけていく必要があると感じています。あとはホウレンソウなど基本的なことはしっかり守っていきたいです。

ミンさん

たとえばコミュニケーション能力の向上、デッドラインの意識、自己管理、仕事に対する責任感、ストレス管理など、仕事をする上で大切なことは多岐にわたります。ただ、中でも最も重要なのは自分の将来像や進むべき道を見つけることだと考えています。例えばBrSEとして次のレベルに達するのにどのようなスキルが必要か、そのスキルを獲得するために何をすべきかを明確にすることも重要です。

また仕事に没頭するだけではなく、自己啓発やスキルアップにも力を入れることも必要だと思います。なぜかというと、BrSEにはいくつかのキャリアパスがあるからです。コミュニケーション能力を活かしてクライアントと積極的にやり取りをするBrSEもいれば、技術に特化したBrSEもいます。日本語ネイティブなメンバーと比べるとどうしても日本語能力の差があるので、技術力を活かして技術的な課題を解決することで、自分の価値を発揮できればと考えています。

フイさん

仕事をする上で大切なことは大きく2つあると思います。ひとつは顧客の立場に立って、顧客の要望に応じた提案をすることです。学生時代の課題でシステムを開発する際には、自分がすでにできることややりやすい方法を選択する傾向にありました。しかし研修を通して、顧客の要望をちゃんと理解して、要望に応じてシステムの機能を適切に設計する必要があることを教わりました。

もうひとつは、チームワークです。学生時代は全てのタスクを自分で抱えてしまいがちでした。しかしそれでは捌き切れない場面もありますし、他のチームメンバーのやる気を削いだり責任感を持ってもらえなかったりというリスクにもつながります。なので新卒研修ではチーム内でタスクを分担し、会議でも一人ずつファシリテーターを担うことで課題に対してひとりひとりが責任感を持って取り組むことを意識しました。実際のプロジェクトでもほとんどの場合チームで動くため、チームワークの意識は持ち続けたいと思います。

ー実際のプロジェクトでは必ずチームで動くので、各メンバーが能力を発揮できるチームマネジメントはこれからもきっと大切ですね。

研修での学びについて話すフイさん

社会人になった今、学生時代を振り返って思うこと

続いて、社会人の視点で改めて学生時代を振り返ってみてもらいました。

学生時代にやっておいてよかったこと

ー学生時代の経験で今に活かされていることがあれば教えてください。

ミンさん

内定期間中の課題やスカラシップ活動の一環で、日本語での作文をたくさん書いたことです。正しい文法についての知識も身につけられましたし、結論を先に書き、具体例で補足するなどクライアントや仕事上のコミュニケーションにおいて伝わりやすい文章の書き方を学ぶことができました。その経験は今でも活かされていると感じています。

また大学の実践ITの授業でホウレンソウ原因分析について知識を得ていたことはよかったです。あとはコミュニケーション面でも、社内の人へメッセージを書くときは「お疲れ様です。」から始めて「よろしくお願いします。」で終わらせるなど実践的なコミュニケーションのマナーを教えてもらっていたのもとても役に立っていると思います。

フイさん

確かに、大学のときは「なんでこんなことを勉強しないといけないんだろう」と思っていたことでも仕事を始めてその大切さを実感することはありますね。学生時代は学んだことを応用する機会がほとんどないので重要性を認識できませんが、今になってホウレンソウについてなど、学んでいてよかったと身に染みます。

あとは、スカラシップ活動の一環でプレゼンを行ったことは役に立っていると思います。プレゼンを成功させるための準備や、どのようなスキルが必要かなども自分で学習したことは良い経験でした。また内定者インターンで実践経験を積めたことはとても貴重な経験だったと改めて感じています。ホウレンソウや原因分析、タスク管理からマインドセットまで、仕事において必要なものの多くを学ぶことができました。

▼フイさんの内定者インターンの記事はこちら
https://xseeds.sun-asterisk.com/interview-20220324/

チャーさん

私は、母国語以外の言語を学んだことそのものです。ベトナムには多くの外資系企業があるので、母国語ではない言語を学ぶことで将来の可能性を広げることができますし、実際日本語を学んできたおかげで私はSun*に就職することができました

また、内定者インターンを通して良いマインドセットを身につけることができたとも感じています。例えば自分の観点ではなく、顧客の立場に立って現在のシステムの状況を考えることが大切であることなどを学びました。

ーみなさんが努力し培われてきたことが、現在そして未来のみなさんの活躍につながっているのですね。

学生時代にやっておけばよかったこと

逆に、学生時代にこんなことをやっておけばよかったなと思うことや、大学に対してこういうことを教えてもらいたかったと思うことはありますか?

フイさん

敬語はもう少しちゃんと勉強しておけばよかったなと思います(笑)学生の時は「です・ます」を使えればコミュニケーションが取れるだろうと思っていたのですが、やはり敬語を使えるとより高度な日本語での表現ができると感じます。

一方で、在学中にもう少し日本語で会話できる機会を増やしてもらえるといいなとも思います。僕はスカラシップの活動でプレゼンをする機会などもあり比較的日本語で発話する機会が多い方だったと思いますが、例えば学習したことを日本語で発表したり、模擬会話の授業をするなど、もう少し日本語で話すことを習慣化するような機会があるといいなと思います。

チャーさん

私も同意見です。大学では講義を通して知識を得ますが、それを応用する機会があまりありません。毎月メンターと30分くらいしゃべったりもしますが、それでもまだ少ないと感じます。来日してからは、個人的に動画を見てシャドウイングしたり、最近は日本人の同期メンバーとお昼を食べたりディズニーランドに行ったりして、日常的に日本語を使うことを意識しています。

学生時代にやっておけばよかったなと思うことでいえば、プレゼンテーション能力をもっと積極的に身につけておけばよかったと感じています。日常生活においても仕事においても重要なソフトスキルであると同時に、習得するのに時間がかかるスキルでもあります。今私はBrSEとしてプロジェクトへ参画し、資料の翻訳やクライアントの要望から分析してベトナムチームへ伝えることがミッションなので、毎日多くの会議に参加し大勢の前で自分の考えや意見を伝える場面があります。そのためプレゼンスキルやコミュニケーションスキルを早めに形成しておく必要性を感じています。

ミンさん

僕は、在学中にチームマネジメントについてもっと学べる機会があるといいなと感じます。資料をどのようにまとめると良いのか、どのようにメンバーへタスクを振るべきかなど、チームでプロジェクトを進めることはとても難しいです。大学では主にビジネスや文化のことを中心に教わりましたが、実際にチームをマネジメントする経験は少なかったように思います。BrSEとしてより成長するためにも、チームマネジメントのスキルをもっと伸ばす必要があるため、学生時代からそのようなことを学べる機会があると良かったなと思います。

ー社会人になった今だからこそ、学生時代に何を学ぶべきかの重要さが分かりますね。

BrSEとしてどのように成長すべきか自らの言葉で語るミンさん

学生時代の自分たちへ伝えたいこと

学生時代の自分に何かメッセージはありますか?

ミンさん

もっと積極的になってほしいと伝えたいです。学生時代の私は、ITや日本語の勉強に没頭していて、友人関係などに気を配る事があまりできていませんでした。勉強も大切ですが、それ以外のところから学べることもたくさんあります。生活と勉強のバランスを大事にしてほしいと伝えたいです。

チャーさん

ずっと学び続けてねと伝えたいです。特にテクノロジー業界には新しい技術がどんどん出てくるので、毎日勉強を続けて新しい知識を身につけるのが大切です。教科書や大学での知識だけではなく、もっと外に出かけたりクラブに参加し新しい人たちとのつながりを作ることで、知識やソフトスキルを伸ばしてほしいと言いたいです。

自分がやっていることを信じていいよと伝えたいです。そのままの自分で後悔することはありません。例え失敗してもそれが糧になります。今自分が取り組んでいることを続けてほしいです。

これから未来へ羽ばたく後輩たちへ

ー最後に、これから未来へ羽ばたく後輩たちへメッセージをお願いします。

チャーさん

失敗を恐れずに、やりたいことを全部やってください。さまざまな経験が糧になります。あとは、課題に対して関連する情報を繋ぎ合わせて解決策を見つけることもとても大切なので、大学生の時から思考力を養うことが非常に大切です。

ミンさん

継続的に日本語を学び続けてほしいです。卒業要件はN3ですが、実際に日本企業で働くにあたってはより実践的な日本語能力が求められます。どれだけITの深い知識を持ち技術力を高めても、自分のアイデアや意見を伝えられないと認められません。それは非常にもったいないことなので、言語の勉強は継続してほしいです。

フイさん

勉強や仕事へ勤勉に取り組んでください。少しずつでもいいので、毎日勉強してください。スキルを伸ばすことも重要ですが、ひとつのことに勤勉に継続的に取り組む方が、ある意味で難しいことだと思いますし、必ず力になってくれると思います。

ー先輩からの力強いメッセージですね。ありがとうございました!

Sun*のロゴが入っているバーカウンター前にて

おわりに

xseedsから日本企業へ就職した3名のメンバーへのインタビューでした。彼らにインタビューする中で、学生時代からの学習や経験が社会人になって花開いていく様子を目の当たりにすることができ、筆者自身も感慨深い気持ちになりました。

ひとつひとつの質問に対して目を輝かせて答えてくれた彼らのこれからの活躍を心から楽しみにしています。

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それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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ABOUT US
上野 由貴
両親が教員の家庭で育ったことで、社会における教育の価値の大きさや教育そのものの変化・進化に関心を持つようになる。国境も人種も環境も超えて「誰もが才能を開花できる世界」というビジョンのもと教育事業を展開するSun*へ共感し入社。様々な切り口からコンテンツを作成し、採用や教育に関する情報を発信している。