【ベトナム人学生を紹介】報連相の重要性を語る!考え方がまるで日本人!

「インターンを通して、お客様の立場に立って考えることの大切さを学びました」

そう語ってくれたのは、日本企業に内定済み、現在はハノイ工科大学の5年生(最終学年)でSun*ベトナムにてインターンを行っているタインさんです。

Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の大原です。
今回もご覧いただき、ありがとうございます!
今回から、

新シリーズ「ベトナム人学生を紹介!」

が始まります。
企業様からいただく質問で多いのが「どんな学生がいるんですか?」「どれくらいの技術力があるんですか?」というものです。
それにお応えすべく、Sun*が教育事業を行っている学生へインタビューしました。
記念すべき第一回のインタビューに答えてくれたタインさんは以下のような素晴らしい経験、スキルをお持ちです。

  • 日本人PMのプロジェクト開発経験がある
  • 会議のファシリテーターや議事録も日本語で可能
  • 日本社会で必要なチームワークや報連相を理解している

実際にインタビューをしていると、まるで日本人と話しているかのような考え方に錯覚を覚えました。
インタビューでは、インターンを通して学んだことや仕事をする上で気を付けていること、将来の目標などを語っていただきました。
どうぞご覧ください!

日本やITに興味を持ったきっかけ

少しタインさんと話しただけで日本語力の高さを感じますが、JLPTのレベルはどれくらいですか?

昨年N2を取得しました。
ですが、私のスピーキング能力はまだまだ高くありません。
今はそれを伸ばすために練習中で、来年7月にN1を受けたいと思っています。
※JLPTについてはこちら

タインさんは向上心が強いですね!きっと大学でも一生懸命勉強したと思いますが、大学の勉強は難しいですか?

とても難しいです。
だた、友達と一緒に勉強するので、何か難しいことがあると相談をして解決できることに喜びを感じます。
HUSTには優秀な学生がたくさんいるので、素晴らしい環境だと思います。

大学での日本語の勉強はどうですか?

楽しいです!
(Sun*教育事業部所属の)日本語の先生はとても熱心に教えてくれ、先生方は常に学生のことを考えてくれています。

大学に入る前から日本に興味は持っていましたか?

はい、最初に日本に興味を思ったのは、ドラえもんや名探偵コナンがきっかけです。
他には、ドラマ「ごくせん」が好きで何回も見ました!
ドラえもんは7歳の時から見ています。
字幕がベトナム語だったので、日本語は理解できませんでしたが…
日本語を勉強し始めたのは大学に入ってからです。

オンラインインタビューを受けるタインさん

日本語を勉強してまだ数年なのにその日本語力は素晴らしいですね!

大学を決める前にHUSTの学部を調べていたら、HEDSPIコースを見つけました。
高校の時から日本で働きたいという気持ちがあったので、このコースを選びました。

高校の時から日本就職を目標にしていたんですね。日本で生活することに不安はないですか?

日本語に不安があります。
日本人とベトナム人の働き方が違うので、それも不安です。

「報連相」について

日本人とベトナム人の働き方の違いはどこですか?

日本人はチームワークを大切にします。
ベトナム人のチームワークは日本人と比べると良くないと思います。
日本にある「報連相」にも関係するのですが、例えば何か問題が生じた場合に、「これは小さな問題だから上司に報告をせずに直してしまおう」と考えるのが大半のベトナム人です。
実際に授業中のプロジェクトでもこの問題は起こりました。
問題が起きたことをリーダーが後から知るということもあります。
チームで行っているプロジェクトで起きた問題は、チーム全体の責任だと思います。
日本は問題の大きさに関係なく、まずリーダーに報告をします。
これはベトナムと違い、とても特別なことだと思います。

ベトナムの民族衣装「アオザイ」を着るタインさん

タインさんは「報連相」をいつ知りましたか?

大学1年生の終わりにその言葉を知りましたが、意味は詳しく知りませんでした。
インターネットで調べましたが、理解をするのが難しかったです。
3年生の時に研修で詳しく勉強して、やっと意味がわかりました。
※Sun*が行っている研修のひとつ、「報連相」についてのセミナーはこちら
報連相のイメージをつかむために、わかりやすいケーススタディとして「電車が遅延していて仕事に遅刻してしまいそうな時どうしますか?」というものを最初に学びました。
上司にまず報告するという発想や、状況の説明をすることなど、クラスメイトとグループワークで意見を出し合いながら理解することができました。
ですが、報連相を理解していても、実際にはさまざまなシチュエーションに合わせて対応しなければならないので、インターンを通して日々学んでいます。

Sun*のインターンについて

日本人でも報連相の徹底は難しいです。。。社会人として働くようになって初めて身に着くスキルかもしれません。
インターンを通して学んでいるということですが、インターンではどんなことを行っているんですか?

私が参加しているプロジェクトでは、SchoolerというLMS(Learning Management System)を作っています。
私は大学が週2日あるので、インターンは週3日行っています。
ハノイ、ダナン、ホーチミンの3都市のスタッフやインターン、合計11人のチームです。
みんなバラバラの場所にいますが、オンライン会議やチャットツールを使ってコミュニケーションをとっているので、チームワークよく働いています。

いいチームですね!PMはIT講師の平田先生ですよね?どんな先生ですか?

平田先生は熱心に教えてくれる先生です。
私がインターンを始めたばかりの時、報連相のルールを守ることができませんでした。
一番印象に残っている出来事は、Schoolerのサーバーがハングアップしてしまった時です。
私は慌ててしまって、状況を何も説明することなく平田先生に「先生!サーバーがオーバーしてしまいました!機能をオフにしてもいいですか!?」とチャットツールで伝えてしまいました。
私のその連絡だけではアドバイスのしようがないですよね。。。
平田先生は、「今の状況はどうですか?画面にはどのように表示されていますか?」など丁寧に質問をしてくれ、それに私がひとつひとつ答えていきました。
それを繰り返して、私自身きちんと状況を把握することができました。
それ以来私は、何か問題が発生した場合は、その時点でわかることを冷静に確認してすぐに状況を報告するようにしています。
そして、さらに詳細に問題を調べてまた報告しますと伝えています。そうすることで相手が安心すると思うので。
その後、全ての状況が把握でき次第、【発生した問題】【原因】【対策】など、カテゴリーごとにわかりやすくまとめて報告するようにしています。
私は今プロジェクトの中でComtorの役割を行っています。
Comtorとは、チームメンバーの間に入ってコミュニケーションの懸け橋や通訳などを行う仕事です。
Comtorをしていると、報連相がとても大切です。
インターンを行うことでさまざなまケースを学ぶことが出来たので良かったです!

確かに、学生生活の中ではなかなか報連相を行う場面はないですよね。
それ以外ではインターンを通してどんなことを学びましたか?

お客様の立場に立って考えることの大切さを学びました。
例えばお客様にとっては不便なことなどに気づくために、しっかり話を聞かなければいけません。
Schoolerを使っているのはSun*所属の先生たちなので、平田先生はPMですがお客様でもあります。
平田先生はいつもユーザーの立場になってアイディアを出してくれます。

Comtorの役割を語るタインさん

そうなんですね。次に技術面について聞きたいのですが、大学で学んだことはインターンで役に立っていますか?

はい、役に立っています。
Schoolerでは、スクリプト言語はPHP、フロントエンドはReactJS、フレームワークはLaravelを使用しています。
この技術は大学でも勉強していましたがSchoolerのソースコードはとても複雑で論理的なので、初めて見たときはびっくりしました。
最初は大変でしたが、トレーニングを積んで、少しずつ実践を積み重ねていきました。
今はComtorの仕事がメインのためコードを書く機会が少なくなりましたが、他のインターン生にComtorを引き継ぐので、前のようにコードを書くことがメインになります。

タインさんはComtorの仕事とコードを書く仕事、どちらの方が好きですか?

どちらも難しい仕事ですね。。。
私はComtorの方が好きです。
なぜなら、Comtorの仕事には日本語能力が必要なので言葉の練習になるからです。

なるほど!大変な仕事を好きと言えるのは素晴らしいことですね。
社会人になったら大変な仕事を任されることもありますが、タインさんはどんな仕事がしたいですか?

私は将来BrSEになりたいです。
なるためにはもっともっと勉強が必要です。
そのひとつとして、毎週木曜日に平田先生の勉強会に参加しています。

勉強会ではどんなことをしているんですか?

毎週1回30分くらいで、Schoolerのプロジェクトに参加しているインターン生5人が参加しています。
BrSEについての勉強や、プロジェクト内で発生している問題を解決するための話し合いをしています。
例えば、今週私が先生に提出したレポートの内容がわかりにくいと先生から話があり、どんなところがわかりにくいのか、どうしたらわかりやすいレポートになるのか教えてくれました。
この勉強会のおかげで、私の日本語を話す能力やBrSEとしての知識が向上しました。

インターンは楽しいですか?

はい、とても楽しいです!
知識の共有ができるし、私がわからないことがあればチームのメンバーが教えてくれます。
また、実践IT授業で学んだ日本のビジネスマナーも実際にインターンを通して実践できているので勉強になります。

渡日前に日本人と働く上でのビジネスマナーを知っておくのは大切ですね。

そうですね。
私はベトナム人なのでベトナム人が考えていることは何となくわかりますが、日本人が考えていることは理解するのが最初は難しかったです。
例えば日本人は相手の発言に対して、言葉そのものの意味だけじゃなく、どんな意図があるのかをよく考えますよね。
私も平田先生と話すときに、その意図は何か、間違えて認識していないかと考えています。
特にチャットツールを使ってのコミュニケーションだと、対面よりも相手の意図を理解することが難しいです。
これからももっと勉強したいと思っています。

タインさんは日本人みたいですね笑。
では最後に、タインさんが今後したいことを教えてください。

私は、これからも新しい技術を学び続けたいです。
ITの世界はどんどん新しい技術が出てくるので、勉強し続けることが大切だと思います。
そして日本でBrSEになれるように頑張ります!

授業で学んだことをさらにインターンを通して実践で学び続けているタインさん、そしてこれからも新しい技術を学び続けたいという意思が素晴らしいです!
ありがとうございました!

PMの平田先生からのメッセージ

今回、タインさんがインターンとして参加しているSchoolerのPMである平田先生よりメッセージをいただきました!

このプロジェクトを通して、日本のビジネス文化に慣れて欲しいと思っています。
Sun*の実践IT授業では、ベトナム人学生が日本企業にアジャストするためのビジネスマナーやコミュニケーション方法などの日本人との働き方を、できる限り実践的なカリキュラムで教えています。
ですが、教室と現場ではどうしても一定の距離があります。
ここを短期間で埋めるのはいくら優秀な学生でも難しいと思っています。
彼らがインターン期間でこの距離を埋めることができるような環境を用意することが私の使命だと思っています。

インターンを開始した当初は、タインさんも授業で学んだことを現場で活かすということに苦労したと思います。
報連相についても、こちらからアクションを起こさないと報告しなかったり、1週間に1回の週例でまとめて報告しようとしたり、報連相は理解していますがタイミングを掴めずにいました。
そんな彼女もインターン開始してから1年経った今では、報告内容やタイミングなど私から指摘することはほぼなくなりました。
彼女の成長を通して私がわかったことは、学生ができていない点を明確にしてあげることが重要だということです。
学生たちは基本的なビジネスマナーは理解しています。ただ、実践できていないだけです。
失敗した学生に対して、頭ごなしに「ああしなさい」とか「こうしなさい」ということは簡単ですが、それでは応用力を養うことはできず、似たような失敗を続けてしまいます。
学生と対話しながら、間違っている点を明確にして、彼らに気づかせることで、地頭の良い彼らは素晴らしい適応力を発揮して、さまざまな問題に適応してくれます。

大きな成長を見せてくれているものの、依頼を受けたことの背景感や目的を理解していなくて、言われるがまま作業を実施してしまうこともまだあります。
とても難しいスキルではありますが、全ての依頼やタスクには目的が必要で、その目的を明確にしないと適した成果を上げることはできないということを理解して欲しいです。
その先にさらなる成長が見えるはずです。』

授業やプロジェクトを通して、学生の成長をサポートする平田先生。
日本就職を目標とする学生へ、時に厳しく、時に温かく、愛を持った対応をしているのが伝わりました。
タインさんも「厳しいですがとても良い先生です!」と言っていて、平田さんの愛が伝わっているのを感じました。

終わりに

いかがでしたでしょうか。
今回は、ベトナムの優秀な学生を紹介するシリーズの第1弾として、Sun*ベトナムのインターン生、タインさんにお話を伺いました。
最初にお伝えしましたが、報連相を大切にしたり相手の発言の意図をきちんと考える姿勢などを知り、まるで日本人と話しているかのようでした。
タインさんに限らず、Sun*には冒頭でお伝えした通り、日本社会において必要な知識やスキルを持っている学生がたくさんいます。
実践IT授業や内定者研修、一部の学生はSun*ベトナムでのインターンを通して、日本就職前にさまざまなことを学び、技術面のみだけではなく即戦力の人材に成長しています。
今後も「IT×日本語」の素晴らしいベトナム人学生を紹介していきますのでお楽しみに!

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それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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