みなさん、こんにちは。
Global Education Unitのヒューこと越本です。
タイトルにあるとおり、この度、私たち教育事業部の行っている取り組みのリブランディングを実施致しました。
私たちSun*はこの事業に、自分たちのアイデンティティを投影しています。
より一層この取組みを広げていくために
私たちが応援する人を増やすために
私たち自身を応援してくれる皆様のために
Sun*のビジョンである”誰もが価値創造に夢中になれる世界”を実現するために
急速に組織が成長しているからこそ、このタイミングで改めて私たちの描く未来を定義しようと思い立ち上げたプロジェクトです。これは私たちが実現したい未来の話です。
それまでの課題
特定のプロジェクトの名前がなかった
実を言うと、それまで我々の事業に対して明確な名前はありませんでした。
(自身の事業を説明する際には、「教育事業」とか「高度人材育成」と言ってました)
それまでシンボリックなものとして存在していたは、我々の事業のスタートでもある「HEDSPI」でした。しかし、あくまでもハノイ工科大学と共同で実施しているプロジェクト名(かつコース名)であり、我々が運営に関わる前から存在していた名称です。つまり、他の大学で展開しているプロジェクトは厳密にはHEDSPIではないのです。(ちなみに、それぞれの大学ごとに固有で呼んでいるコース名があります)
また、我々が採用支援サービスとして企業様にご提案していたのは「ジョブフェア」と呼んでいる採用選考会です。しかしこれもまた採用というひとつの側面しか想起されず、我々が大切にしている教育など他の要素を想起させるには不十分でした。
なんか名前決めないとなぁと思いつつ、特段困ったこともないのでそのままにしていたのが正直なところでした。
ステークホルダーと提供価値が多種多様
私たちの事業には、多方面にステークホルダーがいます。
教育を提供している学生、協力している大学、採用する日本企業、そして私たちの会社を応援してくださる皆様、株主の皆様です。
様々な方面、そして色々な方に対して、この事業で生み出す価値を提供していると言えます。
例えば、学生に対しては実践的な教育コンテンツを提供し新たな学びの機会を、そして新たなキャリア選択の機会を提供しています。
また(この事業は大学、学生に対して無償提供しているため)大学側へは財政的な負担なく新たな追加コンテンツの提供や、就職実績という面で寄与しているといえます。
日本企業にとっては、社内の DXチームの組成やダイバーシティの貢献に。
日本の産業にとっては、深刻化していく労働力不足への1つの解決策に。
成長した彼らがいつの日かベトナムに還元することで、ベトナムのIT産業にも大きく還元することになるでしょう。
無論この流れは、日本とベトナムのさらなる関係性の向上に繋がります。
以上のように、事業説明においては相手の状況や立場によってケースバイケースで対応していました。
正直にいえば、それまで各メンバーが各々の信念に基づいて日々働いていました。
幸い、(良い意味で)教育バカが集まったチームなので、具体的な言語化をしなくとも日々の業務を通じたコミュニケーションで補完できており、なんとかなっちゃっていたんです。
説明する機会が増えた
私たちが教育を提供している学生は、毎年増加しています。
大学からの要請もあり各大学の定員は毎年増加しており、同時にベトナム以外の国への展開も広げているため、Sun*としても毎年人員を追加採用していました。
そんな折、採用面接で
「そもそもSun*はなんで教育事業を始め、継続しているんですか?」
「この事業を通じ、Sun*が目指している世界はどんな世界ですか?」
と聞かれることも増えていきました。
学生から「なんでSun*は無償で教育を提供しているの?」と聞かれることも。
また、Creative & Engineering領域の組織成長は、教育事業部よりも早く、毎月新たなメンバーが加入していたので、別チームへの説明機会はもっともっと増えていきました。
過去記事の誕生秘話でもありましたが、はじめたきっかけは漠然とベトナムや日本の産業に対して貢献できる思ったことでした。では、なぜ未だに続けているの?そこが空白だったのです。
チーム感のズレ
この事業には大きく分けて「教育を提供する現場・教師側」と、「企業様に提案する営業側」が密接に関わっています。また教育コンテンツは、我々の開発現場での経験を活かしているため、開発チームとも定期的に連携しています。
教育側の主戦場は、海外(主にはベトナム)で、営業側は日本側で、それぞれ、日々奮闘しています。
しかし、社歴の浅いメンバーの中には、日々の業務に集中することに精一杯になり、価値観のズレを感じることがありました。
現場の教師の中には、教育を提供すること自体に集中し、その後の面接対策や日本のビジネスマナーの教育に対して注力できていなかったり、そもそも将来学生が働くであろうIT現場を想像できない人もいました。
また、営業側はクライアントのDXチームの組成サポートや、企業のグローバル化に貢献するいち手段として案内していました。
それぞれ決して間違いではなく、構成する大切な要素です。
しかし我々が行っているのは、
- 才能の発掘
- 土台を築く教育
- 活躍の機会創出
- 入社後も継続した成長を目的とした定着支援
であり、このどれもが大切で、どれひとつ欠くことがあってはならないことは言語化せずとも本能的に感じていました。
以上のことから、改めて「誰のために、何のために、何を目指して」ということを明確にしようと思いました。これが、リブランディングプロジェクトを実施した経緯です。
決定までのプロセス
正直にいえば、当時の私は「名前があれば大丈夫だろう」と安易に考えていました。
代表の小林に相談したところ、「大切にしている事業だから、社内のデザインチームと連携してしっかりやれ」とGOサインをもらいました。
そこで相談したのが、現在のLean start up Unitのデザインチームのマネージャーの南です。
彼は、私たちの会社をリブランディングしたプロジェクトの中心メンバーでした。
相談をしたところ、きちんと目的や方向性、あり方からきちんと再定義した方が良い つまりこれは、ブランドを再定義することに他ならない とのアドバイスをもらいきちんとしたプロセスで実施することにしました。
私たちのサービスはソフトウェア開発だけでなく、その前段階のデザインシンキングを用いたアイディエーションやコンセプトメイキングまでサポートしています。
現場最前線で日々クライアントとこれらのプロセスを繰り返している人たちが社内にいたことは、本当に貴重でした。
具体的に実施したプロセスはざっくり下記です。
決定までには、何度も代表の小林、事業の関連メンバーとの対話と抽象化、議論とアイディエーションWSを重ねました。また会社の取り組みとして、広く全社からアイデアを募集して決定に至りました。
- 一人ひとりの思いのヒアリング
- アイデアの発散と抽象化
- 言語化
- 全体のビジョン、ミッション、コアバリュー接続
この繰り返しの中で見えてきたみえてきた私たちの価値観は
「教えることで学び合う」「情熱」「つなぐ」でした。
教育事業が強みにしていた現場で培った価値創造プロセスを教育に還元する という考えは、社内の至るところに根付いた文化で会社全体を貫く思想だったのです。
アウトプット
その結果、作成したアウトプットは下記です。
ブランド名とロゴ
才能の種に色々な要素をかけ合わせる という思いを込め「エックシーズ」という名前にしました。
また、同時に会社名であるSun*とのつながりを持たせることもできました。
私たちSun*の「*」は掛け算の記号です。
私たちが太陽のような大きなインフラとなって、様々な要素をかけ合わせ世の中に価値を生み出すことを反映した会社名です。
サービス名のXも数学では変数を意味し、数式の引数となる要素です。
込めた思いは同じく、様々な要素をかけ合わせるですが、要素にポイントが置いた名前になりました。
また、このXに
「エク」を入れれば、エクシード(Exceed):超える
「サク」を入れれば、サクシード(Succeed):成功する
という意味にもなります。
このプラットフォームを通じて、自分自身の可能性や、国境を超えて、成功してほしいという願いを込めることができる多様性のある名前になったと思います。
ロゴに込めた思い
ロゴは社内のデザインチーム4名に協力してもらいました。
中には新卒入社(予定)のメンバーもおりました。
奇しくも、手をあげる人、頑張る人を応援する思想が本プロジェクトでも実現されたのです。
植物は、実をつけます。その実を動物や鳥などが食べられることで広がってきました。
国境を飛び越える鳥、それが種を世界中に広げていく というコアバリューをデザインとして落とし込むことができました。
Who we are
教育事業のビジョンであり目的を言語化したものです。
このプロジェクトのプロセス一つ一つから抽出し、それらを紡いだ結晶です。
私たちは、クリエイティブなもの、今までに無いものを生み出す人ではなく、
価値創造に対する情熱を持った人を「イノベーター」と定義しています。
さいごに
今回は、リブランディングについて記事にしてみました。
記事ではかなり割愛してますが、多くの人にご協力いただき、1つ1つの作業にはかなり時間をかけました。正直、知恵熱でたし、デザイナーの人たち本当にすごいなって思いました。概念や考えを目に見える形にするのってホントに大変(笑)
全体を通して思ったことは、一つ一つのプロセスを経て、みんなで考えること自体にとても大きな効果があったように感じます。ワークショップを通じ、議論したり、アイディエーションすることは、単純にアイディアを生み出すだけでなく、チームに一体感や自分ごと感をもたらしたのです。そう、デザイナーの人たちはまさにこの状態を生み出すために、プロセスをデザインしていたのです。
奥が深い。。。
色々な人の協力でブランドを再定義することができました。
大切にこのブランドを育んでいこうと思います。
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