南米事業代表者の想いとは?ブラジル進出から一年経過!IT技術ブラジルトップ大学でのSun*教育事業

ブラジル人学生は本当に可能性のある優秀な人材が多くて、
日本のIT産業を活性化してくれることが目に見えて分かります。

Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の茂木です。
今回もご覧いただき、ありがとうございます!

私たちSun*はベトナム以外でもインドネシア、マレーシアでも教育事業をしていますが、一年前からブラジルにも進出しております!(前回の記事)「南米進出!ブラジルで教育事業スタート」

今回はJICA支援のもと始まったブラジル教育事業について、続編をお届けします!
高度なIT技術を持ち、南米地域最大のIT市場のブラジル。その中のIT技術トップ3大学と提携し私たちがどのような教育をしているのか、どんな想いで携わっているのか、南米事業代表 竹内氏の熱い想いを是非お読みください!

(今回のインタビューに協力してくださった方)
竹内 太志(ふとし)
日本大学文理学部卒業後に小学校教員免許取得のため通信制大学へ通う傍ら、バックパッカーとしてインドやジャマイカ、アメリカなどを旅する。公立小学校で勤務した後にニュージーランドへ渡り、現地の小学校でのアシスタントティーチャーや日本語指導にあたる。
2019年に日本で人材派遣会社へ入社しTokyo2020オリンピック・パラリンピックで進行演出プロデューサーを担当。
2022年3月にSun*へ入社しGEUに所属。南米教育事業を担当し、ブラジルを中心に南米における教育事業拡大を進めている。

 ブラジルで教育事業を開始して一年が経過!

学生の履修状況はいかがですか?

現在の学生数は1期生32名(2021年7月〜)、2期生65名(2022年8月〜)合計97名です。
2期生の中ですでに自主学習で日本語能力試験を取得済みの学生は、1期生と同じクラスに入って学んでいます。

授業の雰囲気はいかがですか?

とても良いですね。私は1期生全員に直接会ってインタビューをしたのですが、ほぼ全ての学生が「授業に参加することで、先生や他の大学の学生たちとたくさん会話練習ができてすごく楽しい。日本で働くために必要な文化やマナーも教えてもらえる!」と話してくれました。
私も現地で感じたことですがブラジル人はとても会話好きな国民なので、コースのカリキュラムは、より実践的かつ活動的な授業をベースとして楽しく学習が継続していけるようにしています!
また、学生は先生方をとても尊敬しています。「いつも本当に授業が楽しい。自分で勉強していてわからないところがあればいつでもサポートしてくれる。」と話してくれました。

※Hiromi先生の授業の一コマ
※Waka先生(画面上列左から2番目)とブラジル人学生たち

トップ大学の学生が尊敬している日本語の先生方ってどんな方々なんですか?

昨年の1期生から指導されているHiromi先生とSatiko先生とあわせて、今年度からSusana先生とWaka先生にもご指導いただいています。4名の先生方は全員、長年ブラジル現地で日本語教育の指導にあたられてきたスペシャリストなんです。さらに、この先生方は現地の日本語教師にも指導方法をご教授しています。現地で日本語教育に特化しているトップの先生方だと思います。授業もすごく魅力的で、学生が困ったときはすぐ助けています。日本語教師経験が豊富で、教授レベルが高く、学生のためを思った授業ができる、そのような先生方がいるところが、ブラジルにおける教育事業の一番の強みですね。

※Satiko先生(画面上列左から2番目)
※Susanna先生(画面上列左から2番目)

授業の楽しさの他に、ブラジル人学生のモチベーションは何ですか?

彼らは日本へ行き、働き、生活をすることを一番のモチベーションとしています。
今期のコース開始時に学生募集をする際にも、その部分が高い学生を選びました。
日本に対するモチベーションの高さの理由には三つあります。
まず一つ目は日系学生が自分のルーツである日本で生活したいという思いです。ブラジルは世界一の規模をもつ日系社会で、現在の受講学生の中にも日系の学生が何人も在籍しています。
二つ目は強い親日心です。非日系の学生でも、日本に行って生活しアニメ、漫画やゲーム、日本食など自分の好きな日本文化に触れられることを楽しみにしています。
三つ目は日本のように安全で、ゲームや電車等あらゆる面で技術が発達した国で働き、生活してみたいと思っていることです。

※広大な土地に建つUSP(サンパウロ大学)校舎

一年間教育事業をして分かったこと

良かったことは何ですか?

※パートナー企業Motify BrasilのCEOロベルトさん(中央)とサンドロさん

日系学生はすごく優秀で日本語力の高い学生が多いです。
あとはブラジル人が日本に対して常にポジティブなイメージを持っているので、その親日感は事業を進めやすかったです。
JICAをはじめ、現地の領事館やJETROの方々からもこのプロジェクトはすごく必要で価値のあるものだと言われました。現地で提携している大学からも感銘を受けていただいています。関係機関の方々がみんな協力的なのでありがたいですし事業がしやすいと感じています。

苦労したこと、工夫したことは何ですか?

ブラジル人学生のスケジュール調整が一番難しかったです(汗)多くの学生は在学しながら、自分のITスキルを伸ばすためにインターンやパートタイム、さらにはフルタイムで働いているんです。
今のブラジル教育事業は大学の正式コースに組み込まれていないので単位は出ていません。学生は本来の大学の授業や仕事が優先になります。なので私たちは、学生がスケジュールによって受けられないことにならないよう、コース開始前に全参加学生へアンケートをとり、その中で学生が参加しやすい時間を朝昼晩問わず複数作りました。
また、モチベーションが高いけど平日にスケジュールが取れない学生に対しては、日曜日に私がエキストラで補講を行っています!

ブラジルの大学生のスケジュールはぎっちりですね!そんな日々の中でも継続して学んでいるのはなぜですか?

学生への細やかなフォローを大切にしていることが役立っていると思います。日本語教師の先生方と連携を取って毎時間の出欠と課題提出を把握して、欠席した学生がいればすぐにコンタクトを取って欠席理由を確認したり課題でフォローしています。
学生が日々のマネジメントタスクに追われる中でも、それぞれのゴールを目指し諦めずに日本語学習を続けていけるかを一緒に考えて進めています。

※UNICAMP(カンピーナス大学)校舎

これが少なからず彼らが学習を継続していく上での安心感に繋がり、モチベーションを保つことに繋がっている部分があるのではないかと感じています!

見えてきた課題はありますか?

※UFMG(ミナスジェライス連邦大学)校舎

日本から離れているので、日本で生活することや働くことに対して学生がイメージしづらいことです。
あとはxseeds Hub選考会はオンラインの予定ですが、時差が真逆なので調整をどうするか考えています。(笑)

これからの一年間で目指すこと

ブラジル人学生についてはいかがですか?

xseds Hub選考会に向けて企業が求める人材を理解し、日本で働くことを具体的にイメージしていく段階になります。学生が、これから何を勉強すれば良いかを理解し、さらにモチベーションを高めていけるようにサポートしていきます!

就職機会についてはいかがですか?

日本のマーケットに対して、ブラジルからの就職は二通りあります。
一つは1期生がこのコースを修了し2023年8月からのxseeds Hub選考会に参加することです。そこから本格的にブラジル人学生の内定数を増やしていけるように計画しています。どの学生もすごく頑張って勉強していて、2023年のxseeds Hub 選考会への参加に対してもとても意欲的です!
もう一つは提携大学の学生で、既に日本語能力試験をパスしている場合、コース未受講でもSun*のSCP(採用支援プラットフォーム)に登録してxseeds Hub選考会に参加するものです。これは私が個別に連携して、コース受講の学生同様にフォローしていきますし、内定が決まった後も企業が求める事が達成できるようにします。今回すでに選考プロセスを進めている学生がいます。
学生の日本語力と高いスキルが求められているこのプロジェクトにおいて、また企業にとっても優秀な人材を得ることに繋がるため、非常に有効なものだと思っています。募集した時に学生が何人も来たくらい関心が高く、彼らの可能性を広げるものなので今後も続けていくつもりです。

将来の南米戦略に向けての想い

私たちの強みは、経験のある日本語教師とIT教師が連携をとって教育事業を提供できることです。また、ベトナムで教育事業を継続して展開しているという実績もあります。そこにブラジル事業の実績ができた後は、他の南米にいる優秀な人材を日本とつなげていきたいです!
南米のITスキルの高さは、ブラジルの学生を見れば分かります。今回連携している大学の学生は既にアメリカやヨーロッパ等の私たちがよく知っている企業で働いていたりするんです。将来の選択肢はたくさんある中で、日本に行きたいと言ってくれているんですよ。アメリカでもブラジル人は評価が高くて、優秀だし期日を守る信頼できる人材だという内容がなんと記事になっていました。

※南米事業について熱く語る竹内氏

本当に可能性のある優秀な人材が多くて、それを日本に生かせることが目に見えて分かるんです。南米からの優秀な人材は日本の可能性を広げ、IT産業を活性化してくれると思っています。まだ計画の段階ですが、今後ブラジルや南米の日系企業とも連携していきたいと思っています。私たちが現地の日系企業と連携できれば、学生が地元で働いたり、または一回日本で技術を学んでブラジルに戻ってその技術を広める、という選択肢を増やしてあげることができて、学生の可能性が広がりますよね。コースに参加した学生がスキルをどこで生かすかは学生の自由です。そういった現地に還元できることも視野に入れて事業を推進していきたいと思っています。
あとはまだまだブラジル国内の他の大学との連携も計画しています!(笑)

Sun*としての関わり方、在るべき姿

※事業開始前パラナ日伯商工会議所を訪問し教育事業のプレゼンをする竹内氏

「主体性と実行力を持ったトップグローバル人材の育成」が私の目標の一つなので、ITで世界的にもトップクラスのブラジル人学生が継続して高い目標をもって続けていって、色々な可能性が広がるように学生と関わっていきたいというのは常に強く思っています。
そしてこのSun*のプロジェクトは日本と南米を繋いでいく大きな架け橋となるもので、私の大きな使命です。そのプラットフォームとして私たちの教育事業や人材紹介事業が大きな役割を果たせると考えています。
南米は日系企業が現地で法人を構え、発展し続けることが難しい国です。でも私たちは今、教育事業という違った角度から南米に踏み込んでいます。Sun*の存在が南米の未来を作っていく、可能性を広げていくような大きなものになることを目標にこれからも事業を行っていきます!
【参考元】経済産業省:我が国企業の海外事業活動の展開


竹内さん、今回はインタビューにお答えいただきありがとうございました!

終わりに

いかがでしたか?今回は、南米事業代表者竹内氏によるブラジルでの教育事業への熱い想いをお伝えしました!世界でもトップクラスのIT技術を持ち、自分から日本語を勉強している優秀な学生が2023年のxseeds Hub選考会を目指して頑張っています!彼らが日本で楽しく活躍できるよう、私たちは今後もきめ細やかなフォローとより良い教育を続けてまいります!

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それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)