ベトナムの大学生の1日に密着!〜xseedsの大学生の生活【ベトナム編】


Xin chào các bạn(こんにちは みなさん)!Sun*教育事業部の三浦です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!今回は「ベトナムの大学生の一日に密着!〜xseedsの大学生の生活【ベトナム編】」と題して、Sun*教育事業部のxseedsに所属する学生の日常生活についてご紹介する記事となっております。ぜひ最後までお読みください!

密着取材をするドゥックさんの紹介

まず最初に今回密着取材をするxseedsの大学生ドゥックさんの紹介をします。密着取材の開始前にドゥックさんにインタビューをしておきました。

三浦

お名前、年齢、出身地、趣味を教えてください。

ドゥック

ドゥックです。20歳でハノイ技術大学の3年生です。ゲアン省出身です。趣味はサッカーです。

三浦

家族は何人ですか? 

ドゥック

4人家族で父・母と兄がいます。兄はアメリカ企業でITエンジニアをしています。でもアメリカには住んでいません。ゲアン省の自宅でリモート勤務をしています。

三浦

大学進学に関して家族はどのような期待をしていますか?その期待に対してDucさんはどう思っていますか? 

ドゥック

両親は私はしたいことや選択を認めて応援してくれています。両親にとっては私の成長がとても楽しみなんです。私にとってこれはチャンスだし、そんな自分はラッキーだと思っています。

三浦

ドゥックさんがしっかりしてるから、ご両親も安心して応援できるんじゃないですか? 

ドゥック

確かに両親は応援してくれています。でも無条件に応援してくれている訳では無くて、私は必ず何かする前に両親に相談をして、それについて両親に理解してもらうまで話し合っています。

三浦

ドゥックさんは日本就職をすることをどう思っていますか?また、家族は日本就職をすることをどう思っていますか?

ドゥック

日本は労働環境が良く、技術も進んでいるので、自分の将来やキャリアパスにとても良いと考えています。両親も同じ考えです。

三浦

ご両親は日本では働くことを心配していませんか?

ドゥック

どこの国に居ても両親は自分を応援する、支えると言ってくれました。日本に行くのを決める前に両親に相談をした時に、両親からのアドバイスももらいました。

10:00 日本語授業 校門前で待ち合わせ

さぁ、密着取材開始です!今日最初の授業は日本語です。

私はハノイ工科大学の校門前で待ち合わせをしました。ドゥックさんはクラスメートのフィさんと一緒に登場!彼は同じ大学寮に住む親友です。

向かって右がドゥックさん、左がフィさんです。

フィさんも日本語が好きで、上手でした。授業があるクラスへ向かいます。

ドゥックさんは寮は大学敷地内にあるのでバイク通学ではありませんが、バイクで通学する学生は多く校内に広いバイクの駐輪場があります。

校舎に入る扉の上に、日本とベトナムの国旗が描かれた鉄版が目に入りました。

校舎入り口に『ICT高等教育開発支援プロジェクト 一般教室』と書かれています。日本語クラスがあるこの校舎はJICAがHEDSPI時代に建てた校舎なのです。JICAがハノイ工科大学で2006年から開始したHEDSPI(ICT高等教育開発支援プロジェクト)を私たちSun*のxseedsが2014年から継承しています。この表示版からハノイ工科大学における日本語教育の長い歴史を感じました。

HEDSPIプロジェクトに関しては下記の記事をご参照ください。

クラス前で授業が始まる前に仲間と談笑するドゥックさん。笑顔が弾け、元気がみなぎっています!

宿題してきた?今日のミニテストに向けて勉強してきた?お昼ご飯何食べようか?等など、クラスに入る前にワイワイと話をしています。皆が口を揃えて日本語をもっと上手になりたいと言っていたのが印象的でした。先生の授業は説明がわかりやすいと言っていました。

10:15 日本語授業開始!

クラスへ入ります。授業開始前で先生がいないにも関わらず、クラスへ入るとさっきまで大きな声で談笑していた学生達が、みな静かになりおしゃべりが皆無になりました。授業開始前に先生が前回行ったミニテストを返し、答え合わせをしていました。

ミニテストの内容は、前回の授業の復習内容です。今回は文法と聴解のテストでした。N3レベルの内容で、テストの目的は教える品質・学生の自習能力・授業の理解度をはかることです。
ミニテストの内容は、
1)文字・語彙(今まではすべて自習している)
2)文法
3)読解
4)聴解

となっていました。授業もN3レベルの日本語で、この日は聴解の授業が中心でした。みな無駄話などしている暇はないといった様子で、全員授業の終わりまで真剣な態度で先生の講義に集中しています。教師には講義に対する気迫が感じられました。教師と学生の真剣勝負。授業時間は90分間です。

xseedsの授業は教材研究をしっかり行った指導案を作り実施されています。作成している教材に関しては以下の記事をご参照ください。

前回のテストの答え合わせが終わると、新たなミニテストが実施されます。みな集中してテストに向かいます。

授業中も全員が集中して積極的に授業に向かっています。

学生同士のロールプレイの会話の正しい文法の答えを発言中のドゥックさん。

学生は挙手をし、みな積極的に発言をしていました。答えを間違う学生もいますが、教師に訂正してもらうことが自分のためになる事を理解しているようで、皆どんどん挙手します。ドゥックさんも積極的な性格で、挙手をして大きな声で発言をしていました。学習態度がとても良いです。

11:45 日本語授業終了

授業が終わると、ドゥックさんの授業への集中が解け、笑顔がこぼれました。これからみんなで昼食を食べに行きます!

12:00〜13:00 昼食時間

仲間達とお昼ご飯を食べに行きます。学校の周辺には安くて美味しい定食屋や麺類のお店がたくさんあり賑わっていました。しかしハノイ工科大学の昼休憩は45分間だけ。日本の大学と比較すると短いです。ベトナムは昼食後は昼寝をする習慣がありますが、昼休憩が短いので午後すぐ授業がある場合は昼寝は出来ません。

みんなはベトナムの代表的な米粉の麺料理であるフォーや、男子学生に大人気の豚肉が入ったつけ麺のブン、揚げ豆腐やホルモンなども一緒に食べられるつけ麺のブンダオなどを食べていました。価格はそれぞれ2万5千ドン、約140円です。この食堂は量が多く価格が安いので、学生のお腹にも懐にも優しい人気店です。

ドゥックさんはフォーを食べていました。元気にわいわいと友人達と会話しながら食べる昼食は楽しいです。今回は私も一緒に食べていたので、みんなで日本語での自己紹介を交えながら会話が弾みました。趣味や故郷について、故郷の名物料理がいかに美味しいか等について話をしました。

13:00〜15:00 ボランティアサークルの活動

どこでも仲間に囲まれているドゥックさん。

ドゥックさんが所属するボランティアサークルの活動があり、公園へ集合しました。このボランティアサークルはドゥックさんの故郷であるゲアン省とハティン省出身の学生で構成されるサークルで、今年で結成5年目だそうです。地元の言葉を使って話せる同郷の学生同士ならより親交を深めやすく、気を使わずにリラックス出来るとのこと。このサークルの活動はこのような交流会と、年に2回故郷へ行き、地元の小学校で小学生達に英語を教えたり、また学校で行われる様々な行事の手伝いをしたりと、地元の学生達の学習や学校生活に対するボランティア活動をするそうです。ハノイで学んでいる優秀な学生達が地元の学生のより良い成長のために行うボランティア活動です。素晴らしいですね。

この日は先週新入生の勧誘会開いたそうで、その新入部員向けの交流会だったそうです。3年生であるドゥックさんはサークルの運営側で、親友部員が交流しやすいようとりまとめていました。公園でグループ対抗のゲームやカラオケをして、親友部員の親交と団結を深めていました。皆の溢れる笑顔がとても爽やか。このサークルは同郷ならHUST以外の大学生もも入部できるそうです。今回の新入部員もハノイ国家大学の学生など、他大学の学生も多かったそうです。

カラオケで盛り上がっていました。

新入部員が4チームに分かれ、旗をとるゲームをしていました。白熱!

15:30〜17:00 子供にロボットプログラム指導のアルバイト

ドゥックさんは、大学近くにあるロボットを通じてプログラミングを子供達に教える事業を行う会社でアルバイトもしています。サークル活動が終わるとプログラミング指導をする会社主催のイベント会場へ向かいます。ドゥックさんはロボットを作製し、その操作方法指導を通じて、子供達にプログラミングの楽しさを教えています。プログラミング指導はオフラインだけではなく、オンラインでの指導をする事もあるそうです。

17:00 アルバイト終了 

アルバイトが終わり、ドゥックさんの1日の活動が終わりました。密着取材中いつも爽やかな笑顔を絶やさなかったドゥックさん。授業、サークル活動、アルバイトとどれもしっかりと真面目かつ楽しく行っていました。大学時代の姿勢や経験が社会人になった時に大いに反映されるものです。今後のドゥックさんのさらなる成長を願っています!

終わりに

密着取材を通じてドゥックさんが優しく穏やかで現代的な若者で、考え方がしっかりしている家族思い・仲間思いの好青年だということがわかりました。また今まで知らなかったベトナムの大学生のリアルな日常を側で見る事ができました。サークルメンバーに同郷の仲間で構成されるサークルが多いことは日本との違いがありとても興味深かったです。勉強・仲間作り・アルバイトとどれも精一杯活動しているベトナムの大学生の姿に感動しました。

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ABOUT US
三浦 嘉大
武蔵大学経済学部経営学科卒業。専攻はマーケティング。 2017年から2018年まで国際交流基金の事業でベトナムに派遣。そこでベトナムが好きになり、その後またベトナムに戻る。日々新発見なベトナム生活に夢中になり続け現在に至る。2022年からSun*教育事業部に参画。休みの日は映画館・ベトナムカフェ巡りが趣味で、ハノイ市内の映画館は全制覇。ライフワークは国際交流。